仕事人の顔見せた!情熱的かつ論理的な石井「GM」の楽天再建計画
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楽天の石井一久GM(45)が、スポニチ本紙の単独インタビューに応じた。沖縄での春季キャンプも中盤に突入し、14日の阪神との練習試合(宜野座)から対外試合がスタート。GMとして初めて携わるキャンプを通じて感じていることや、昨季最下位からの巻き返しを託されたチームへのビジョンなどを熱く語った。(取材・構成=重光 晋太郎)
――9日に久米島での1次キャンプを打ち上げ、金武町に移動。ここまでの感想は?
「初日からみんな精力的に動いてくれているので、良い準備をしてきてくれたんだなと感じている」
――目についた選手は?
「挙げればきりがないけど、若手ならオコエや卓丸。ベテランも藤田や新主将の銀次も。ただ、みんな活気はあるけど、少しおとなしいかなと。ここから、さらに戦う集団になっていければ」
――昨年までは本紙評論家としてキャンプを見ていた。視点はどう変わったのか。
「評論家は単純にそのシーズンの戦力を分析する。あの投手の状態が良いとか悪いとか。でも、それは出来事でしかない。僕の今の立場は、目の前の事象よりも、シーズンを見越してより細かい部分を見なければいけない。そこは全く違いますね」
――GMとして何を意識しているのか。
「“たられば”を考えますね。現状はこうだけど、こうなった場合はどうするか、と。何かが起きた場合も想定をしなければいけない」
――GM就任1年目でチーム内のあらゆる状況を把握しないといけない。
「そこは監督やコーチングスタッフが熱心に状況把握に努めてくれている。何でも知りたいわけじゃないけど、最終決定をするためには知っていないといけない立場。球団として情報共有のパイプをつくっているところ」
――特に重点的に取り組んでいることは?
「まずは組織としてのシステムづくり。楽天球団はスタッフや職員が約260人もいる。スピード感と一体感を持って情報共有して、意思決定とアクションにつなげていく。そのために、特定の人だけでなく、いろいろな人と常にコミュニケーションを取るようしている」
――オフにFAで獲得した浅村が注目を集めている。
「彼がもたらしてくれるものは大きい。この期間だけでも、選手の意識が変わってきている。練習を見るだけでも“やっぱり違うな”と感じているはず。一選手を補強した以上のものをすでに感じている」
――若い選手も多い。育成の方針は?
「可能性を探ることが大事。例えば2年目の岩見だったら、一塁だけやっていても、とてつもなく打たない限りはなかなか1軍に上がれない。だから、今は(2軍で)外野の練習をしている。下手だとか、できないと決めつけない。そういう目を持つことが選手の選択肢を広げる。三木2軍監督ともそういった話はしている」
――平石監督をはじめ、コーチ陣も若い。
「僕は監督を一流にしたい。若いとか選手時代の実績がないとか、そんなことは関係ない。欠点でも恥ずべきことでもない。僕も未経験のGM。必要なのは野球を知っているかどうか。そのサポートができれば」
――GMと現場の役割分担は?
「もちろん言うべきことは言うけど、あくまでも現場を尊重する。現場がやりたいと思うことをやれる環境を整えるのが僕の仕事。現場は今年の結果を求め、僕は2、3年後のことを見据えて動く。ただ、進むべき方向はみんな同じ」
――ファンの期待は大きい。
「沖縄にも東北からたくさんのファンが来てくださっている。“楽天に来てくれてありがとう”と声を掛けてもらうこともある。携わった以上、優勝させて期待に応えたい」
――GMとして目指すところは?
「自分の評価なんてどうでもいい。選手には常に強いチームでプレーさせてあげたい。まだ就任して期間は短いけど、しっかりレールにさえ乗せてあげれば優勝というゴールに向かって一気に走っていくチームだなと感じています」
◆石井 一久(いしい・かずひさ)1973年(昭48)9月9日生まれ、千葉県出身の45歳。東京学館浦安から91年ドラフト1位でヤクルトに入団。02年から4年間はドジャース、メッツでプレー。その後、日本に復帰しヤクルト、西武で活躍、13年に現役引退。日米通算182勝137敗1セーブ、防御率3・80。妻はフリーアナウンサーの木佐彩子。
≪日本ハムと西武もポスト設置、日本球界のGM事情≫日本球界でGM制が導入されたのはボビー・バレンタイン監督(第1次政権)時代のロッテが初めてで、95〜96年に広岡達朗氏が務めた。現在は石井氏と日本ハム・吉村浩氏、西武・渡辺久信氏の3人。大リーグでは現在26球団が同職を置いており、残り4球団も「編成本部長(プレジデント・オブ・ベースボール・オペレーションズ)」の肩書で同等かそれ以上の権限を持つ幹部がいる。
【取材後記】本紙評論家として接していた時から感じていた。聡明(そうめい)で極めて論理的な思考を持った人だと。いつも柔和な表情で、ふんわりしたキャラクターだが「理論派」という表現がぴったり当てはまる。担当記者とGMという関係になり、今回が初めてのインタビューだった。ただひたすらにチームを強くしたいという情熱がひしひしと伝わってきた。キャンプ地の沖縄県金武町で行われたJ1神戸との合同懇親会でのトークセッション。「こんな顔をしていますけど、プレッシャーは感じています。それを乗り越えて次のステージにいきたい」という言葉が印象的だった。経験と機知に富んだ石井GMだからこそ、球団はもちろん、野球界全体に新しい風を吹き込んでくれそうな気がしてならない。(楽天担当・重光 晋太郎)
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