広島・長野、コイ“初安打” 実戦形式6打席目 記念球もゲット? 

[ 2019年2月13日 05:30 ]

シート打撃で行った長野(撮影・奥 調)
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 元巨人戦士が、新天地でハツラツとした動きを披露した。広島・長野久義外野手(34)は12日、シート打撃で右前打をマークした。実戦形式6打席目での“移籍初安打”に、満員のスタンドも沸き、キャンプ地を訪問した中畑清氏(スポニチ本紙評論家)から激励も受けた。

 記念球を高々と掲げると、スタンドのファンから拍手が起こった。少し照れた表情を浮かべ、長野は右お尻のポケットにねじ込んだ。

 シート打撃とはいえ、紅白戦を含めて実戦形式6打席目での“移籍初安打”だ。「別に何もないよ。記念球はコシ(船越)にあげました。もう(取材は)大丈夫だから。また明日ね」と冗談を交えながら笑った。

 まさに、あいさつ代わりの一打だ。同い年のジョンソンと対戦した第1打席。1ボールからの2球目、外角低めの直球にバットを合わせた。フラフラと上がった打球は、二塁手・庄司、右翼手のドラフト6位・正随(亜大)の間にポトリと落ちる右前打。マウンドに駆け寄って、16年の沢村賞左腕に記念球を、まさかのおねだり。ベンチに戻る際に、4年目捕手の船越に渡して持ち帰ることはなかったが、「広島の長野」を印象づけるパフォーマンスだった。

 なじみ始めた新天地で、外野争いに挑む。右翼は鈴木が不動で中堅には野間、西川と好素材がそろう。日南キャンプを訪れた中畑氏からはレギュラー獲りを激励されると、「本当に良い選手がいっぱいいます。開幕戦から試合に出られるように、しっかり調整していきたいです」と呼応した。

 13日に1次キャンプを打ち上げ、15日からの沖縄2次キャンプで実戦を積み重ねていく。新たな一歩を踏み出した10年目の34歳。端正な顔は引き締まっていた。(湯澤 涼)

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2019年2月13日のニュース