鈴木尚広氏 足で球宴出場 “準備の男”が再建の鍵

[ 2018年10月23日 05:30 ]

現役時代、代走や卓越した走塁技術で球場を沸かせた鈴木尚広氏(左)
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 鈴木氏は現役時代、足のスペシャリストとして巨人歴代3位の通算228盗塁をマーク。競争の激しい名門球団で20年もプレーし「神の足」と呼ばれた。

 代走での131盗塁はプロ野球記録。200盗塁以上では歴代トップの成功率・829で16年に引退した(現在は日本ハム・西川がトップ)。相馬(福島)から96年ドラフト4位で入団。甲子園経験もない無名の選手だったが、原氏は野手総合コーチ時代から「あの足は必ず巨人の武器になる時が来る」と目をかけていた。監督1年目だった02年に1軍初出場し、原巨人に欠かせない存在となった。

 15年には原氏が監督推薦し、球宴初出場。鈴木氏は引退会見で「野球人生において欠かせない方」と感謝した。早出練習に時間を割き、走塁技術や相手投手の研究を重ねる姿勢は若手の手本となった。「準備することの大切さ」を誰よりも分かっている男が巨人の再建に加わった。

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