ベーブ・ルースの孫証言「大谷は大ボラ吹きのような話をやってのけた」祖父との共通点は“有言実行”

[ 2018年10月23日 09:30 ]

「Monthly Shohei」10月編

エンゼルスの大谷
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 エンゼルス・大谷翔平投手(24)のメジャー1年目に密着する「Monthly Shohei」の10月編は、18年の最終回として、ベーブ・ルース以来の本格二刀流が残した足跡を各方面の証言から徹底検証する。選手、有識者、地元メディアら全米の関係者に、今年の大谷の活躍が大リーグに与えた影響について聞いた。(大リーグ取材班)

 【ベーブ・ルースの孫、トム・スティーブンス】ナ・リーグ最後の30勝投手、カージナルスのディジー・ディーンが「It ain’t bragging if you can do it(もし実際にそれをやってのけられるなら、ホラ吹きでも自慢話でもない)」と言ったことがある。1年間、私が大谷を見てきて祖父ベーブ・ルースと共通していると思ったのはそれだ。

 打者でも投手でも、メジャー昇格自体がとてつもなく難しいのに、大谷は二刀流をやらせてくれるチームを探してエンゼルスに入団した。メジャーで100年近く二刀流がいなかったことを考えると大ボラ吹きのような話。だが彼はやってのけた。周りがどう思おうが、彼は彼の能力に自信があったのだろう。ベーブもそう。ベーブの場合は時にごう慢だと受け取られることもあったが、有言実行の姿に周囲は熱狂した。

 私の母、すなわちルースの娘にあたるジュリア・ルース・スティーブンスは7月に102歳になった。目が悪くてほとんど見えない状態なのだが、それ以外は健康。頭もしっかりしている。今も野球に関心があり、大谷にも強い興味を持っている。おそらく、大谷を追いかけていると、彼女の大好きなベーブ・ルースの名前が出てくることが多いからだ。

 私が楽しみなのは来季。彼が打者だけに専念する。ルースは移籍先のヤンキースで1920年に打者専念を求められ、そこで54本塁打、135打点と打ちまくって全米の野球ファンを熱狂させた。大谷のパワーはずばぬけているし大変な才能がある。ベーブ・ルースの再来になるかもしれない。私たち一家は彼の成功を願っている。

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