ヤクルト山田、プロ歴代5位127得点!34号V弾「うまく打てた」

[ 2018年10月4日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト2―1DeNA ( 2018年10月3日    神宮 )

初回1死、先制ソロ本塁打を放つ山田(撮影・尾崎 有希)
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 逆方向へと伸びた打球は、右翼席まで達した。2位を確定させても攻撃の手を緩めることはない。初回、2番に座ったヤクルト・山田哲の先制34号ソロが3連勝を呼び込んだ。

 「コースに逆らわずうまく打てたと思います。風にも乗ってくれました」。これで自身の球団記録を更新する127得点となり、小笠原(日本ハム)を抜いてプロ野球歴代5位に躍り出た。3回には四球で出塁し「完璧。行くと決めていた」と二盗に成功。32盗塁とし、田中(広島)に3差。2年ぶりの盗塁王をグッと引き寄せた。CSに向けた調整を優先させるため、6回守備からお役御免。2打数1安打で打率・314とし、残り4試合で24打数無安打でも打率3割を維持できる。「個人的な目標」と言う3度目のトリプルスリーも確実としている。

 前だけを見る。それが山田哲の強さだ。9月26日のマツダスタジアム。9回に空振り三振を喫して最後の打者となり、広島の3連覇が決まった。ニュースで繰り返し流れる自身の映像にも「全然、何とも思わない。他の試合終了と一緒」と気にすることはない。「今までも振り返りたくないシーンなんてない。過去は過去」という姿勢が、止まることのない成長を生んでいる。

 前夜、負傷した青木が出場選手登録を外れ、この日先発した原は1回で負傷降板した。そんな嫌なムードを、背番号1が吹き飛ばしてくれた。 (町田 利衣)

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2018年10月4日のニュース