阪神・糸井 ドーム男弾!9回零敗阻止も「負けたら何もない」

[ 2018年8月22日 12:11 ]

セ・リーグ   阪神1―4中日 ( 2018年8月21日    ナゴヤD )

<中・神>9回表無死、糸井は中越えソロホームランを放つ(撮影・椎名 航)
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 阪神・糸井は21日の中日戦後、厳しい表情のまま、「負けたら何もないよ」とだけ話してチームバスに乗り込んだ。だが、「0」と「1」ではワケが違う。敗色濃厚、0―4で迎えた9回。先頭で、佐藤の外角寄り144キロを完璧に捉えてバックスクリーン左へ突き刺した。

 12日のDeNA戦以来、6試合ぶりの15号ソロで、敵地に、この試合初めて六甲おろしを響かせた。この一発を起点に8回まで沈黙していた打線は2死満塁まで攻め立てた。3点差を詰めることはできずゲームセットを迎えたものの、最終回に見せた意地と勢いは、きょうの2戦目以降につながるはずだ。

 ドームに強い。今季出場91試合のうちドーム球場は29試合あり、打率・378、6本塁打。試合数の違いから単純比較は出来なくても、数字から相性の良さが垣間見える。週末の東京ドームまで今週6連戦はいずれも屋内なだけに、猛打爆発に期待だ。

 4回1死一塁で迎えた第2打席には先発・ガルシアから右前打を放っていて、10年連続となる、区切りのシーズン100安打に到達した。また、41試合を残した時点で自己最多19本塁打まであと4本に迫っている。

 昨季は2度の負傷離脱を経験し、「満足していない」と不本意な1年を過ごした。「全部の数字を上げたい」と意気込んで臨んだ今季は、37歳になっても打棒に陰りが見えない。依然チームの苦境は続くが、糸井が健在なら、熱い戦いを最後まで見られるに違いない。

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2018年8月22日のニュース