【レジェンド始球式】太田幸司氏 東北の夢乗せ 井上明氏「高校時代より緊張した」

[ 2018年8月22日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会最終日・決勝   大阪桐蔭13―2金足農 ( 2018年8月21日    甲子園 )

始球式を行う三沢OBの太田幸司氏(撮影・成瀬 徹)
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 69年夏の甲子園決勝で投げ合い、延長18回引き分け再試合の死闘を演じた2人がマウンドに立った。先に投げた井上氏に続いてワンバウンド投球となった太田氏は「俺は高めと思ったけど同じようにショートバウンドになったね。引き分けですね、今回も」と苦笑い。甲子園には68年夏、69年春夏と計3度出場。69年夏は東北勢として戦後初の決勝進出を果たし、惜しくも頂点には届かなかったが、2日間計27イニングを投げ抜き、端正な顔立ちから「元祖甲子園のアイドル」として人気を得た。

 試合前は「49年前の自分をオーバーラップして見ていた」という金足農・吉田に期待していたが、東北勢初優勝の夢はまたもかなわなかった。

 《井上氏始球式》69年夏の優勝投手である井上氏は「高校時代より緊張しました。腕が縮こまってしまいました」と照れ笑いを浮かべた。松山商卒業後は明大、三菱重工長崎を経て朝日新聞に入社し、主に高校野球の取材にも関わった。金足農・吉田については「時代に逆行しているかもしれないけど、あれだけ良い投球フォームで鍛えられているからここまで投げられている」と称えた。

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