ソフトB・グラシアル、来日初HR「とてもうれしいよ」

[ 2018年8月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク10―5日本ハム ( 2018年8月21日    静岡・草薙 )

5回1死一塁 グラシアルは左越え2ランを放つ(撮影・三島 英忠)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは21日、日本ハムを10―5で破った。ジュリスベル・グラシアル内野手(32)が5回に来日1号の左越え2ラン、初回に先制&決勝の中前打を放ち2安打3打点と活躍。アルフレド・デスパイネ外野手(32)の離脱により緊急昇格した新助っ人が合流した17日からチームは4連勝だ。

 来日1号だ。1点リードの5回1死一塁、グラシアルがカウント0―1から甘く入ったカーブを捉え、左翼席へ運んだ。47打席目の初アーチに「とてもうれしい。(ホームランボールは)自分の家に飾るよ」と頬を緩めた。

 初回の先制&決勝打も新助っ人だった。1死二塁、外角低めの直球を中前へはじき返した。内川、デスパイネの主軸を欠き、緊急昇格した17日のオリックス戦で3安打するなど“救世主”と呼ぶべき活躍を見せている。

 内野ならどこでもこなす堅実な守備、昨年のWBCでは巨人・菅野から左翼席へ本塁打を放ったパンチ力も備える。貴重なバックアップ要員として加入。5月半ばに昇格した際は約1週間で左手薬指を骨折し、全治2カ月と診断された。リハビリに励んで7月に中米カリブ大会でキューバ代表として実戦復帰。8月にチーム合流し、2軍で5試合18打数8安打5本塁打と調子を上げてきた。

 初めてのヒーローインタビューでは思わずマイクを握りしめる初々しさを見せた。この日の会場、草薙球場では1934年の日米野球でベーブ・ルースらがプレーしたことを伝え聞き「事実は知らなかったけど、そういう球場でプレーできて光栄」と誠実に答えた。この受け答えのままの真面目な性格。オープン戦から盗塁や犠打など「フォア・ザ・チーム」で優等生ぶりを示し、正念場の夏場に巡ってきたチャンスで存在感を見せつけた。

 チームは6月以来の4連勝で2位・日本ハムに1・5ゲーム差に迫った。「初回、良い形でつながったし、ホームランのダメージは大きかった」と工藤監督。上位2チームをまとめて叩きたい6連戦で好スタートを決めた。

続きを表示

2018年8月22日のニュース