元同僚マーティンが語る大谷 「世界でも最高の選手の一人」自身との対戦には…

[ 2018年8月22日 11:30 ]

レンジャーズのマーティンと再会し、握手をかわす大谷
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 グラウンドではめったに見られない、エンゼルス・大谷のリラックスした表情だった。17日。敵地レンジャーズ戦前の練習中に日本ハム時代の同僚、クリス・マーティン投手(32)と談笑していた。

 その日のフリー打撃は一人5セット。大谷は自分が打ち終わるたび、既に練習を終えてベンチ前に顔を出した2メートル3の長身右腕のもとへ。水原一平通訳を交えて話し込んだ。マーティンは「(会話の内容について)詳しくは話せないけど、大谷は日常生活もうまく適応できているみたいだよ」とはにかんだ。

 日本ハムでの16、17年でマーティンは合計92試合に登板して2勝2敗22セーブ、50ホールドポイントで防御率1・12。圧倒的な成績を残した。しかし、来日前にメジャーに定着できておらず、さらなる進化が必要と判断。課題に挙げる右打者の外角、左打者の内角への制球をオフから磨き「ようやく安定してきた」という。今季は右前腕部の炎症などで3度の故障者リスト入りを経験しながら34試合で1勝3敗、0セーブ11ホールドで防御率4・75(20日終了時)と奮闘している。

 かつてのチームメートは、今季中の二刀流復帰を目指している。同じ試合で投打に出場する「リアル二刀流」がまだ米国で実現していないためか、「投手で復帰すれば(打者として)対戦しなくていいね」とジョーク。その一方で、真顔になると「両方やることで彼の能力を見せられる。彼は世界中でも最高の選手の一人」とエールを送った。

 今季唯一の2人の対戦は、投手VS走者で。4月11日に大谷が四球を選んだ後にマーティンが登板し、4度目のけん制球でアウトにした。今後の対戦でも、仲良しの2人による意地と意地のぶつかり合いが見られそうだ。(記者コラム・大林 幹雄)

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2018年8月22日のニュース