多賀少年野球クラブ 前年王者サヨナラ撃破 01年則本先輩に並ぶ16強

[ 2018年8月22日 05:30 ]

スポニチ主催高円宮賜杯第38回全日本学童軟式野球マクドナルドトーナメント第2日 ( 2018年8月21日 )

サヨナラ打を放った、多賀少年野球クラブの松田(左)と勝利投手の木戸
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 神宮球場など5球場で2回戦16試合が行われた。12度目出場の多賀少年野球クラブ(滋賀)は、前年優勝の東16丁目フリッパーズ(北海道南)に4―3でサヨナラ勝ち。楽天・則本昂大投手(27)がOBで、その先輩に憧れる木戸翔大投手(6年)が6回3失点と奮闘した。16強が出そろい、22日は4球場で3回戦8試合、準々決勝4試合が行われる。

 3―3の7回1死二塁。2番・松田が右中間にサヨナラ打を放った。ベスト16進出。OBの則本先輩が5年生だった01年の成績に並んだ。歓喜のナインの中で、先発・木戸も喜びを爆発させた。

 昨年のVチームを相手に、初回にいきなり3失点。その裏の攻撃で1番打者として出塁したため「1イニング休憩させた。いかに温存させるか、と思っていた」(辻正人監督)と、2回は左翼の守備へ。3回から再びマウンドに上がり、7回までの5イニングを無失点で封じた。

 「初回は“負けるのかな…”と思った。でも、(再登板後は)思ったところに投げられた」。憧れの存在である則本は、OBとして毎年12月にチームを訪問してくれる。昨年も対面し「速いボールで三振を取るところが凄いと思う」と木戸。22日も勝って、則本先輩の成績を超えてみせる。 (鈴木 勝巳)

 《G内海投法で内海粘り完投》藤沢スターボーイズ(埼玉)は先発左腕の内海が6回まで3安打無失点。7回に3安打などで4失点も、辛くも1点差で逃げ切った。「最後は勝ちを意識して、緊張したんでしょう」と向井英雄監督。最後まで投げきった内海は、同姓で同じ左腕の巨人・内海が憧れの選手。映像でフォームを研究しているといい「直球を見習っている。将来は、僕も内海投手のようなプロになりたい」と目を輝かせた。

 《涙一転満面笑み 斉藤好リリーフ》「泣き虫リリーフ」のジュニアナインズ(開催地)・斉藤が絶体絶命のピンチを断った。タイブレークの8回無死満塁で登板。リードは1点だったが、投ゴロ併殺など無失点でしのいだ。「自分でも“ありえない”と思った」。小野峰夫監督いわく「打たれるとすぐ泣いちゃう」。この日も6回の攻撃でけん制アウトになると、ベンチに戻って涙を流した。それでも最後は「凄くうれしい!」と満面の笑みだった。

 《谷川サヨナラ打》戸尾ファイターズ(長崎)主将の谷川が劇的な一打だ。1―1でタイブレークに突入した8回、1点を追う1死満塁から中前に逆転サヨナラの2点打を放った。ソフトバンクの柳田が大好きだという谷川は「絶対に打ってやろうと思った。“よっしゃあ!”という気持ちでした」。7度目の出場で2度のベスト8が最高。松本大三郎監督は「目標はベスト4です」と力を込めた。

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2018年8月22日のニュース