清宮、昇格即2号!銅像立つ草薙で和製ルース弾!

[ 2018年8月22日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム5―10ソフトバンク ( 2018年8月21日    静岡・草薙 )

7回1死二塁 清宮は右越え2ランを放つ(撮影・三島 英忠)
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 静岡の草薙球場でベーブ・ルースが沢村栄治と名勝負を演じたのは1934年の日米野球だった。84年後、日本ハムのドラフト1位・清宮が輝きを放った。今季3度目の1軍昇格で「6番・DH」で出場し、5月9日以来104日ぶりの2号2ラン。チームは3連敗もファンを魅了した。

 「静岡で1軍に上がって、ホームランも打てた。父も静岡(ラグビー・トップリーグのヤマハ発動機)で監督をしている。縁が重なったと思う」。7回1死二塁の第3打席だった。2打席凡退した東浜が負傷降板し、「投手交代で間ができて力が抜けた」と言う。代わった中田が投じた138キロ直球を力みなくスイングし、打球は右翼席中段に消えた。1軍では53打席ぶり。4番・中田も22号ソロを放ち、初の「NKアベック弾」ともなった。

 草薙球場入り口付近には沢村とベーブ・ルースの銅像が立つ。リトルリーグ世界大会で優勝した際に米メディアに「和製ベーブ・ルース」と報じられたことがある清宮は試合前に銅像前で記念撮影。「ベーブ・ルースがいるからベーブを呼んだ」と期待していた栗山監督は「幸太郎(清宮)はいいホームランだった」と評した。

 不振や右肘炎症で大半を2軍で暮らしてきたが、イースタンリーグでトップタイの17本塁打を記録している打棒を発揮。DH起用が多いアルシアが右肘痛で戦列を離れており、今後も出場機会を与えられそうだ。「チームの勝利が絶対。勝ちにつなげられれば」。夏の甲子園は終わったが、プロ野球はここからが佳境。高校通算最多111発の19歳が逆転Vへの起爆剤となる。(山田 忠範)

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2018年8月22日のニュース