【芝草宇宙氏の目】次元が違った金足農・吉田はプロでも即戦力 大阪桐蔭・根尾は3割打てる

[ 2018年8月22日 09:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会

<大阪桐蔭・金足農>5回無死一塁、中越えへ2ランを放つ大阪桐蔭・根尾(撮影・近藤 大暉)
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 【芝草宇宙氏の目】今大会は、元々、能力が高かった選手がさらにスカウトの評価を上げた。

 投手で言えば、やはり金足農の吉田。あれだけの球数を投げられるのは、投げ方がいいから。球の速い投手は上半身の力に頼りがちだが、下半身から上半身へと連動していくので、下から浮き上がるような速球を投げる。ベースの上を通過した時の球の強さは大会No・1。力の配分、マウンド度胸、けん制のうまさなど、次元が違う。そのままプロに行っても早い時期に出てくるだろう。

 その吉田のスピンが利いた高めの速球を本塁打した大阪桐蔭の根尾には驚いた。低めの球を拾う技術に優れ、ローボールヒッターと見ていたが、バットのヘッドを立て、かぶせるようにして叩いてバックスクリーンに運んだ。これだけ打てるゾーンが広いと、プロでも3割を打てる。藤原も技術だけでなく、勝負強さや投手を威圧する雰囲気も持っている。ドラフト1位で欲しい選手ばかりで、スカウトも頭を悩ますのではないか。 (元日本ハムスカウト)

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