大阪桐蔭・西谷監督 歴代最多7度目V 思いかなえた「PL超え」

[ 2018年8月22日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会最終日・決勝   大阪桐蔭13―2金足農 ( 2018年8月21日    甲子園 )

<大阪桐蔭・金足農>笑顔で胴上げされる大阪桐蔭・西谷監督(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 大阪桐蔭の西谷浩一監督(48)は、春夏の甲子園大会で歴代最多となる7度目の優勝を果たした。08年夏の最初の優勝からわずか10年。PL学園(大阪)を率いた中村順司氏の6度を上回った。「いい選手に恵まれ、積み重ねてくれたもの。個人の記録とは思っていない」と、チームの記録として喜びを示した。

 中村氏は98年センバツを最後に勇退し、西谷監督は同年秋に大阪桐蔭コーチから監督となった。コーチ時代に中村氏から受けた助言を強く記憶している。

 97年夏の大阪大会。準々決勝で対戦し、大阪桐蔭が10―9で勝った。試合後、中村氏はこう言った。「今日寮に帰って、締めないと駄目だ。浮ついたままいったら、明日絶対に負ける。監督の仕事ではなく、コーチがやらないといけない」。迎えた準決勝は履正社に1―2で敗戦。助言の的確さに驚かされた。

 91年夏の初出場初優勝から02年夏まで甲子園が遠かった大阪桐蔭にとって、PL学園は天敵だった。「痛いほどやられてきた。いつかPLを超えられる学校になりたい、と思ってやってきた」。PL学園は16年夏を最後に休部し、夢にまで出てきた相手と戦うことはもうない。「だから、余計に神聖化されている」と遠い目をした。

 《勝率も1位キープ》大阪桐蔭・西谷監督は春夏通算7度目の優勝。並んでいたPL学園・中村監督を抜き単独1位になった。1人の監督が夏4度優勝するのは初めて。勝率も・859(55勝9敗)となり20勝以上の監督の中での1位をキープした。

続きを表示

2018年8月22日のニュース