済美、エース温存策ズバリ 小園斬りの山口直「根尾選手を三振に抑えたい」

[ 2018年8月18日 14:27 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第14日準々決勝   済美3―2報徳学園 ( 2018年8月18日    甲子園 )

<報徳学園・済美>5回途中から登板し、力のこもった投球を見せる済美・山口直(撮影・近藤 大暉)
Photo By スポニチ

 済美(愛媛)が地元東兵庫の報徳学園を1点差で下し、準優勝した04年(平16)以来、14年ぶりの夏4強入りを決めた。

 済美は大方の予想を覆して主将の池内三塁手(3年)が公式戦初先発した。初回に自己最速の144キロを計測するなど強打の報徳学園を相手に5回途中まで投げ、5安打1失点に抑えた。

 愛媛大会から8試合をすべて1人で投げ抜いたエース右腕・山口直は5回1死一、三塁のピンチに右翼からマウンドへ。いきなりプロ注目の強打者、報徳学園の小園との対決となったが、130キロのチェンジアップで三振に仕留め、得点を与えなかった。最終9回にも1点差に詰め寄られ、なお、1死三塁のピンチを迎えたが、報徳学園の7番・羽渕をニゴロ、続く代打・森本を得意のスライダーで三振に切って取り、“逆転の報徳”を退けた。

 「最後は自分が三振を取って抑えてやろうと思ってました。ベスト4ということで凄くうれしいです」と山口直は笑顔で最終盤のピンチを振り返った。

 打線は3回戦まで打率・091と不振だった4番・池内が初回2死二塁の場面で三遊間を鋭く破る左前適時打を放って先制。5、9回には2年生の“女房役”芦谷捕手の適時打で貴重な追加点を挙げた。

 あす20日の準決勝は春夏連覇を目指す優勝候補の筆頭、大阪桐蔭(北大阪)が相手。「挑戦者のつもりでしっかり戦いたい。根尾選手を三振に抑えたい」と山口直。夏は初となる全国制覇まであと2勝。この試合でエース・山口直の球数を57球に抑えられたのは大きい。

続きを表示

2018年8月18日のニュース