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近江、甲子園の雰囲気にのまれた…大声援で仲間の声聞こえず 林号泣「想定外の仕掛けが…」

第100回全国高校野球選手権記念大会第14日・準々決勝   金足農3―2近江 ( 2018年8月18日    甲子園 )

<金足農・近江>9回、2ランスクイズで逆転サヨナラ勝ちで歓喜の金足農ナイン。近江の捕手・有馬はグラウンドに突っ伏す(撮影・成瀬 徹)
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 一瞬の隙を突かれた。いや本来、隙はなかったのかも知れない。2―1の9回無死満塁。金足農の2ランスクイズが決まった瞬間、滋賀県勢初の全国制覇を狙った近江の夏は幕を閉じた。

 勝敗を決した場面を捕手の有馬諒(2年)は冷静に振り返った。

 「全てが上手いこと行っていれば、両方、取れたんじゃないかと思います」

 両方とは打者走者と生還した三走に続き、本塁を狙った二走の二つのアウトのこと。試合途中から三塁に入った見市智哉(2年)が三塁前へのスクイズを無駄のない動作で処理し、一塁へ送球。一塁手の北村恵吾(3年)が本塁へストライク送球し、二走をタッチアウトにする。1点は失うが、同点の2死二塁で試合は再開。延長戦に持ち込めば、まだ十分に勝機はあった。

 だが“全てが上手いこと”は行かなかった。多賀章仁監督が分析する。

 「吉田君の、あの頑張り。このままでは終わりそうにないな。そういう甲子園の雰囲気にのまれてしまいましたね」

 9回無死から連打が出て一、二塁となると球場には金足農の逆転を期待する大声援が渦巻いた。投手・林優樹(2年)が制球を乱して四球を与え、満塁となると全体のボルテージはさらに増した。スクイズを処理した三塁手は一塁送球前に一つ多く、ステップを踏んだ。打者走者のアウトをあきらめ、塁を離れて本塁送球する選択肢もあった一塁手は、一塁から送球。その送球もわずかながら三塁方向にズレた。結果的に普段通りのプレーにはならなかった。

 サヨナラ負けの瞬間、呆然と立ちすくみ、その後、号泣した林は「サードの“行った”という声が聞こえたら、外す練習もしていたが、声援で聞こえなかった。(2ランスクイズは)頭になかったし、想定外の仕掛けが来た」と振り返った。有馬は「(林と)自分たち二人が飲み込まれて、サヨナラ負けした。3年生に申し訳ないし、悔しい」としたうえで「空気にのまれないように、アイコンタクトのみでプレーできるようなことに取り組んでいけば、声が聞こえなくてもいい結果につながる」と前を向いた。

 投手、捕手、三塁手。プレーに関わった一塁手・北村以外の選手は全て2年生。特殊な経験は必ず、今後の糧になる。

[ 2018年8月18日 20:54 ]

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