阪神・岡田監督 4失策に「ホンマ、出たら一気に出るなあ」攻撃でもミス「あんなもん高めのクソボール」

[ 2024年4月27日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2-8ヤクルト ( 2024年4月26日    甲子園 )

<神・ヤ>4回、近本から返球を受けた木浪(右から2人目)はボールを握り損ね、悪送球する(撮影・須田 麻祐子)
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 せきを切ったように守備が崩壊した。過去23試合で8失策だけ。その半分の4失策を1試合で記録した。もちろん今季初の出来事だ。その全てが失点につながり、今季最悪の8失点を招いた。岡田監督も首をかしげるしかなかった。

 「ホンマ、出たら一気に出るなあ。武岡のあの打球でゲッツーは取られへんよ、はっきり言うて」

 特に指摘したのは、2点劣勢の4回無死一、二塁で木浪が犯した最初の失策だ。武岡の三遊間寄りのゴロで二塁併殺を狙って握り損ない、今季初失策で満塁にした。

 「慌てる必要ないねん。一つでええねん。相手の足とかを考えたらな。次はピッチャーやのに」

 投手の小川への押し出し四球を挟み、西川の中犠飛の中継でも送球ミス。本塁が間に合わないと判断してスローイングを急ストップし、ボールを叩きつけた。球が転々とする間に二、三塁に進まれ、丸山和に左前適時打を打たれた。木浪は1イニング2失策でこの回の3失点に絡んだ。7回にもトンネルをして計3失策。「しっかり練習します」と肩を落とした。大山も6回にトンネルの適時失策を犯し、「反省をしっかりして、明日の試合に向けて準備するしかない」と唇をかんだ。

 ミスは守りだけではない。4点を追う5回無死一、二塁では坂本が犠打を決められなかった。高めのボール球を一塁側に転がし、二塁走者のノイジーが三塁封殺された。

 「あんなもん高めのクソボールやろ。自分だけのバントじゃないんやから。ボール球をするのなら完璧にせなあかん。あんな高いボールやったら、(二塁走者の)スタートは遅れるよ」

 2分けを含む7連勝で止まった13日ぶりの敗戦。当たり前のプレーを確実にこなす難しさが、浮き彫りになったゲームだった。(倉世古 洋平)

 ▼阪神・馬場内野守備走塁コーチ (3失策の木浪について)どうしたのかな。1つ目は一つでもアウトにしていれば…だけど、焦ったのかな。3つ目なんて(体が)固まってしまっていた。

 《複数失策は今季初》阪神の1試合複数失策は今季初めて。4失策は昨季9月16日広島戦で二塁・中野、一塁・大山、三塁・佐藤輝、遊撃・木浪と先発内野手の全員が記録して以来。昨季はこの一度だけだった。木浪の1試合3失策は、過去2度あった2を上回り初めて。

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