金足農 吉田 父とのキャッチボールで初めて見せた「強気」

[ 2018年8月18日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第13日3回戦   金足農5―4横浜 ( 2018年8月17日    甲子園 )

<横浜・金足農> 9回2死、最後の打者から三振を奪い、雄たけびをあげる金足農・吉田(撮影・大森 寛明)
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 金足農・吉田輝星のルーツは、小1から父・正樹さん(42)に連れられて通ったバッティングセンターにある。

 そのうち父とキャッチボールをするようになり、小3で吉田から「野球をやりたい」と言い出した。小4で「投げてみたい」。投げさせると、「いつの間にか今まで見せたことのない強気な性格を見せるようになった」と正樹さんは振り返る。この頃からキャッチボールは、遊びでなく練習になり、金足農OBで投手として活躍した父は「身体の軸と球の回転を意識しろ」と教え込んできた。

 しかし、吉田が中学3年になると、父は「球が速すぎてもう捕れなくなった」とギブアップ。ただ、金足農に入学すると、正樹さんの同級生で1番打者・菅原天空の父である菅原天城コーチがバトンを引き継いだ。吉田の武器であるギアチェンジは「菅原コーチから教わりました」という。天城さんは「9回まで持たなかったから力を抜くところは抜くようにと教えただけ」と笑ったが、93年度卒のOB2人が怪腕をつくり出した。 (アマ野球担当・武田 勇美)

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