ロッテ・南が難病・黄色靱帯骨化症の手術「マウンドに戻れるよう精一杯頑張る」

[ 2018年8月18日 14:19 ]

ロッテ・南昌輝投手
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 ロッテは18日、17日に南昌輝投手(29)が千葉・習志野市内の病院で国指定の難病である黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術を受けたと発表した。

 南は10年ドラフト2位で立正大から入団。今季は35試合2勝2敗6ホールド、防御率3・00と勝利の方程式の一角として存在感を示したが、症状を訴え7月21日に出場選手登録を抹消されていた。

 南は球団を通じ「これから大変なリハビリが始まると思いますが、もう一度、ZOZOマリンスタジアムのマウンドに戻って来られるように精一杯頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします」とコメントした。

 黄色靱帯(じんたい)骨化症は厚生労働省が指定している難病。脊髄の後方にある椎弓と呼ばれる部分を上下につないでいる黄色靱帯が骨化して脊髄が狭くなり、神経への圧迫症状が出現する。自覚症状としては下肢の脱力、しびれがみられ、悪化すると両下肢麻痺になる場合もある。

 プロ野球界では元オリックス・酒井勉(現オリックス育成コーチ)、元オリックス・宮本大輔、元巨人・越智大祐らが発症。上記選手は宮本が1軍で2試合投げたものの、いずれも本格復帰できず、引退した。唯一、復帰して白星を挙げたのはロッテ・大隣憲司。ソフトバンク時代の13年6月に手術し、翌14年7月26日のオリックス戦(ヤフオクドーム)で7回1失点と好投。422日ぶりの白星を挙げて、黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術から復帰し、勝利した最初の症例になった。また、星野仙一氏(故人)は楽天監督時代の14年に発症した。

 ◆南昌輝(みなみ・まさき)1989年(平元)1月18日生まれの29歳。和歌山出身。和歌山商―立正大を経て10年ドラフト2位。アマ時代は高校、大学が西武・西口投手コーチと同じで「西口2世」の異名も取った。1軍通算179試合11勝7敗36ホールド、防御率3・38。今季も35試合に登板していた。1メートル82、88キロ。右投げ右打ち。妻は女性アイドルグループ「メロン記念日」のメンバーだった柴田あゆみ(34)

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