日大三・小倉監督「ノーヒットノーランかなって心配していた」 8回逆転劇に安ど

[ 2018年8月18日 16:06 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第14日・準々決勝   日大三3―2下関国際 ( 2018年8月18日    甲子園 )

<日大三・下関国際>8回裏(日)無死二・三塁、代打・高木が中前に同点に追いつく2点適時打を放つ(撮影・岩崎 哲也)
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 第100回全国高校野球選手権記念大会第14日は18日、甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、第3試合は日大三(西東京)が3―2で下関国際(山口)を逆転で下し、全国制覇した第93回大会(11年)以来、7年ぶり3度目のベスト4入りを決めた。

 8回、無死からわずか3球での3連打を含め、4安打を集中させ、2点のビハインドを一気にひっくり返す見事な逆転劇だった。相手のエース鶴田には6回2/3まで無安打に抑えられていたが、7回にチーム初ヒット。8回に集中打が生まれた。

 日大三の小倉監督は「途中はノーヒットノーランかなって心配していた」と相手エースの快投に本音をのぞかせつつ、「選手たちがよくあそこでヒットをつなげてくれた」と安どの表情。「低めの変化球、力のあるストレートでなかなか絞れなくて、何て指示をしたらいいのかと思っていた」と相手エースを称賛し、「最後まであきらめないでつないでくれました。高木はよくつないでくれた、日置もいい打球をファーストに打ってくれた」と攻略した選手たちに感謝した。

 2番手でマウンドに上がった河村(3年)はこの日も7回4安打1失点10奪三振の好投。勝利の第一要因は「河村が踏ん張って、最少失点に抑えてくれた、これが一番」と指揮官。「打線がもうちょっとしなきゃいけない、監督もしなきゃいけないが、きょうも自分は何もしないで終わって選手たちが勝ってくれたというゲーム」と試合を振り返り、「ここまできたら、選手たちの頑張り。明日はしっかり休んで、一番いい野球をやらせていきたい」と話した。

 8回無死二、三塁で代打で同点打を放った高木は「嬉しかったです。打てて良かったです」と笑顔。「絶対に楽にしてあげたいと思っていた」と快投を続ける河村の好投にも応えた。逆転打を放った日置には「絶対打ってくれると信じてたので、打ってくれて嬉しかった」。7年ぶり4強という結果に「自分たちの代はあまり先輩たちに比べて強くなかったので、夏、結果を出してやるんだと頑張ってきました。次もしっかり自分たち野球をやって勝てるように頑張りたい」と前を向いた。

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