西武戦力外の渡辺直 古巣・楽天復帰へ 近日中に正式発表

[ 2017年11月16日 06:30 ]

西武を戦力外になった渡辺直
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 楽天が西武を戦力外になった渡辺直人内野手(37)を獲得することが15日、分かった。10年以来の古巣復帰となり、近日中にも正式発表される。

 42歳で最年長の松井稼が退団。内野のユーティリティーであり、楽天在籍時から周囲の信頼が厚い渡辺直の獲得に球団関係者は「選手として大きな存在であるのに加えて、人間的な部分もチームの補強になる」と説明した。

 渡辺は06年大学・社会人ドラフト5巡目で嶋、田中(現ヤンキース)らと同期入団。楽天が松井稼、岩村の獲得に動いた10年オフに金銭トレードで横浜(現DeNA)に移籍した。12月9日の移籍会見で号泣した翌日には、嶋、鉄平らが契約更改交渉の会見で号泣。冷静な鉄平が自身の契約交渉中に「何で出なきゃいけないのか」と球団側に詰め寄るほどの存在だった。西武でも中村のキャッチボール相手を務めるなど後輩から慕われていた。今季はわずか32試合の出場。シーズン後に戦力外通告を受けたが、12年目となる来季に向けてトレーニングを続けていた。涙のトレードから7年。今季、4年ぶりのAクラス入りを果たした楽天に、頼もしい精神的支柱が帰ってくる。

 ◆渡辺 直人(わたなべ・なおと)1980年(昭55)10月15日、茨城県出身の37歳。牛久から城西大を経て三菱ふそう川崎入り。06年大学・社会人ドラフト5巡目で楽天入りし、1年目から正遊撃手と活躍した。10年オフに金銭トレードで横浜に移籍し、13年7月には長田とのトレードで西武入り。16年8月18日のソフトバンク戦で通算1000試合出場を達成した。1メートル73、73キロ、右投げ右打ち。

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2017年11月16日のニュース