【前ロッテ監督の伊東勤氏】ソフトBの強さ 1点差が5、6点差に感じられる

[ 2017年11月5日 08:17 ]

SMBC日本シリーズ2017第6戦   ソフトバンク4―3DeNA ( 2017年11月4日    ヤフオクドーム )

<ソ・D>日本シリーズを制して胴上げされる工藤監督
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 今季までロッテ監督を務めた伊東勤氏(55)がソフトバンクの強さを語った。敵将だからこそ分かる成熟度。自身が捕手、工藤監督が左のエースだった西武の黄金期のように、常勝軍団になりつつあると指摘した。

 今のソフトバンクは、私が現役だった頃の西武によく似ている。「黄金期」と呼ばれ、当時は対戦相手から「知らないうちに負けていた」という声をよく聞いた。ロッテ監督として、今季は同じような印象を抱いた。

 敵チームとして越えられない「壁」を感じた。たった1点のビハインドが5、6点差に感じられた。強力打線に注目が集まるが、基本的には投手を中心とした守りのチーム。先発陣には駒がそろっており、救援陣に圧倒的な安定感があった。私はいつも9回の流れを考えながら采配していたが、ソフトバンク戦では「6回までに何とか点を取らなければ」という焦りがあった。

 攻撃の戦術は極めてオーソドックスだ。チャンスメーカー、つなぎ役、ポイントゲッター。個性は強いが、各選手が自分の役割を認識して、まとまりもある。相手に合わせることなく、常に自分たちのペースで戦ってくる。これも当時の西武に似ている部分だ。

 私がロッテ監督に就任した時は秋山前監督だった。当時は粗削りな選手を育てながら戦っていると感じた。それを工藤監督が引き継いで成熟させた。豊富な戦力をうらやましく思うが、指導熱心な工藤監督が、個性を尊重しながら助言する大変さもあったはずだ。苦労を重ねて手にした日本一。心から祝福したい。

 来季以降、ソフトバンクの牙城を崩すためには、他の5球団が包囲網をつくるしかない。各チームがエース級をぶつけ、独走を阻止する。そこまでやらなければ倒せない「常勝軍団」になっている。(前ロッテ監督)

 ≪29年前に決めた伊東氏以来≫前回サヨナラ日本一決定となった88年の西武VS中日で、決着の一打を記録したのが伊東氏だった。3勝1敗の第5戦、5―6で迎えた9回に石毛のソロで同点。延長11回1死二塁で右越えのサヨナラ打を放ち、シリーズ3連覇を達成した。

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