凄み増す大阪桐蔭の二刀流・根尾 4球以外直球はオール140キロ台

[ 2017年11月5日 10:54 ]

秋季近畿大会準決勝   大阪桐蔭(大阪1位)5―0近江(滋賀1位) ( 2017年11月4日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<秋季近畿大会 大阪桐蔭・近江>2回2死三塁、近江・宮田を三振に仕留める大阪桐蔭・根尾
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 来春選抜大会の重要な選考資料となる秋季近畿大会の準決勝が大阪市の大阪シティ信用金庫スタジアムであり、大阪桐蔭(大阪1位)は2年ぶり、智弁和歌山(和歌山1位)は4年ぶりの決勝(5日)へ駒を進めた。大阪桐蔭は、根尾昂投手(2年)が毎回の16三振を奪う力投で近江(滋賀1位)を完封。大会初優勝を狙う智弁和歌山は乙訓(おとくに=京都1位)にサヨナラ勝ちした。

 才能をすべて解き放つ快投だった。最速148キロを誇る根尾は近江を相手に毎回の16奪三振。「初めてです」という公式戦の完封勝利は被安打7の5四死球で141球を要したとはいえ、ケタ外れの馬力が際立った。

 「9回を投げきれたことはチームにとっても大きいですし、次につながる。一番勉強になった試合でした」

 直球が約6割、それ以外はスライダーとカーブを主体に組み立てたが、この日は最後まで球の威力は落ちなかった。終盤の7回に144キロをマークするなど、直球の最速は145キロを計測。最も遅い直球は4球あった139キロだった。全球計測した石田寿也コーチによると、この4球を除く直球はすべて140キロ台を叩き出したという。圧巻のパフォーマンスに底知れないスケールを感じさせた。

 愛媛国体の決勝で対戦した広陵・中村も根尾の直球に驚いた一人だった。今夏の甲子園で大会記録を更新する6本塁打を放ち、広島から1位指名を受けたスラッガーは対戦後に「根尾投手の球には力があります」とその印象を語っていた。

 右の柿木、左の横川と盤石の投手陣を誇る中、西谷浩一監督も思わずうなった。「これだけのピッチングを見せられたら、2人の刺激になる」。本来は遊撃手とあってブルペンに入るのは週に2、3回。ケース打撃の志願登板などで不足分を補ってきた。「守備の練習でも遊撃の位置から投手が見えるし、それも練習の一つになります」。あらゆる練習に意義を見い出し、投球につなげる。

 4番・投手で起用された責任も自覚していた。「(4番で投手は)やりたくてもなかなかできるものでもない。そこで起用してもらっている自分がチームを引っ張っていく立場にあります」。史上3校目の連覇がかかる来春選抜へ―。二刀流の背番号6はよりいっそう凄みを増してきた。(吉仲 博幸)

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