【サファテ独占手記】名球会へあと21S「ブレザー手にしたらメジャーもいいかも」

[ 2017年11月5日 08:07 ]

SMBC日本シリーズ2017第6戦   ソフトバンク4―3DeNA ( 2017年11月4日    ヤフオクドーム )

<D・ソ>10回2死一、二塁、柴田を一ゴロに抑えガッツポーズするサファテ
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 ソフトバンクのデニス・サファテ投手(36)が9回から3イニングを零封。逆転勝利を呼び、日本シリーズMVPに輝いた。来日7年目の今季はレギュラーシーズンでプロ野球記録の54セーブを達成。通算229セーブで名球会入りまであと21セーブに迫る絶対的守護神が、スポニチ本紙に独占手記を寄せた。

 日本一の瞬間は2度、経験したけど、リーグ優勝、CSはまだ、先があるのと違い、これで全部終わる。今日で何とか終わりにしたかった。だから3イニング目は志願して投げた。ただ、これっきりにしてほしいけどね(笑い)。MVPはとても光栄。野球のことを考えないシーズンオフに入れるし何より先に帰国している家族とも会えるのがうれしい。

 シーズンを通じ一番、体がきついと感じたのは実は今なんだ。多くの試合で投げてきたからではないよ。このポストシーズンは試合のない日が多くなる。試合をせず、体を保つのは大変。適度に投げ、休むというサイクルは自分には合うね。

 米国では先発だった時もある。ただ、中4、5日も何もすることのない時間はあまり、好きじゃなかった。日本シリーズも初登板だった第2戦の9回、先頭を歩かせた。これもその前7日間、空いて少し、しっくりこないところがあった。ただ、次の打者の初球で修正したけどね。

 プロ野球記録の54セーブを達成したことは、うれしく思う。これを超えるのはまあ、ノーチャンスだろうね。今年に限ればそれだけ、点差の離れていない試合が多かった。その中で勝ちゲームをつくることができた。来季は打線がもっと打つ試合も増えるかもしれないよ。自分は35セーブくらいでいいから、ケガなく優勝できればそれでいいとも思う。

 パワーで抑える投手に憧れた。一番はロジャー・クレメンス。クローザーではリベラ。パーシバル、ガニエ(※)もそう。今、米国に戻れば活躍できる自信があるか?と聞かれることがある。来季まで契約はあるし、今は戻る気持ちはないけど、米国でやった頃より、自分は数段、成長している。メジャーで投げられるか?との問いにはもちろん「イエス」と答える。あと21セーブ(通算250セーブ)で名球会ブレザーがもらえるよね。それを手に入れ、メジャーに戻るのも、いいかもね(笑い)。

 今年は妻が体調を崩した影響で、家族が長期間、日本に滞在できなかった。球場から慌てて家に帰る必要はなく球場でのウエートトレーニングの量は例年より、多くなった。今までは同じ量をやろうとしても、早く帰宅しようと時間を詰めていた。トレーニングにゆとりができたことは肉体には良かったかもしれない。ただ、それより一緒にいられないのは寂しかった。妻の健康、家族のことを唯一、考えなかったのは試合のマウンドだけだね。それ以外は常に頭から離れなかったよ。

 来季は2月の来日と同じタイミングで家族も来ると思う。1年間一緒にいられる。楽しみでならないよ。 (福岡ソフトバンクホークス投手)

 (※)クレメンスはレッドソックスなどで通算354勝、史上最多サイ・ヤング賞7度。マリアノ・リベラはヤンキースで歴代最多652セーブ。トロイ・パーシバルはエンゼルスなどで通算358セーブ。エリック・ガニエはドジャースなどで通算187セーブ。

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