イチ、マーリンズ構想外でFAに 「50歳まで現役」へ米一本

[ 2017年11月5日 05:30 ]

マーリンズが2018年の契約を更新しないと発表したイチロー
Photo By 共同

 マーリンズは3日(日本時間4日)、イチロー外野手(44)との来季契約の選択権を行使しないと発表した。今後はフリーエージェント(FA)となり、日米全球団との交渉が可能となるが、50歳まで現役を目指すイチローは「メジャー一本」でオファーを待つ。ヤンキースの田中将大投手(29)は残り3年の契約を破棄してFAになる権利を行使せず、チームに残留することを表明した。

 12〜14年にイチローとヤンキースで同僚だったデレク・ジーター氏が最高経営責任者(CEO)に就任したマーリンズは、1年200万ドル(約2億2800万円)で契約を更新できる権利を選択しなかった。球団公式ツイッターではハイライト動画を投稿し「サンキュー、イチロー」と感謝の言葉を添えた。

 今後は日米全球団と交渉できる。再契約も可能だが、主砲スタントンらもトレード要員とし、チーム解体へとかじを切る中で実現性は極めて低い。関係者の話を総合すると「50歳まで現役」の決意が固いイチロー自身は、選択肢をメジャー球団のみに絞っており、現状で日本球界復帰は視野に入っていない。

 44歳の現役最年長野手で、年齢に加え、現在の米球界は主力でも内外野を守れる選手が重宝される。交渉の長期化は必至だ。15年にヤンキースからマーリンズに移籍した際、入団が決まったのは1月下旬。今回は2月以降にずれ込むことも想定しているという。「それでもメジャーからの話だけを待つ」と関係者。今季はメジャー年間記録にあと1と迫る27本の代打安打を放った。後半戦は打率・299をマーク。シーズン最終戦後には「今日からトレーニングするわ。今の自分は嫌いじゃないです」と来季への意欲を燃やしていた。

 古巣マリナーズが獲得する可能性は、球団公式サイトの担当記者がツイッターで「ないだろう」と否定。外野の層が薄いジャイアンツ、カージナルス、メッツなどが名乗りを上げる可能性はある。

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2017年11月5日のニュース