40歳に恵みの雨 福留 打てば5戦5勝無敵弾「いい時ほど慎重に」

[ 2017年5月14日 05:46 ]

セ・リーグ   阪神―DeNA(雨天中止) ( 2017年5月13日    横浜 )

バットを手に室内練習場へ向かう福留(左)と糸井
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 阪神・福留孝介外野手(40)が3年ぶりの貯金10へ向けて一戦必勝を誓った。13日のDeNA戦(横浜)が雨天中止となり、主将として「貯金をいくつしようという目標はない。ひとつずつ」と選手の思いを代表した。今季は本塁打を打てば5戦全勝。4番打者としても頼もしい“不敗神話”を誇り、猛虎の首位快走へ一切の油断は見当たらない。

 猛虎最年長の福留にとっては恵みの雨だった。午前10時15分に雨天中止が発表。横浜スタジアムの室内練習場では打撃中心の調整に取り組んだ。若手とともに心地よい汗を流し、午後からは体のケアに努めた。14日の仕切り直しへ準備を整え、白星量産への決意を明かした。

 「いい時ほど慎重に。そういう意味では(中止も)良かったんじゃないかな。やっぱりズルズルといかずに、しっかりと負けを1つで止められたのは大きいと思う。勝ちをどんどん続けられるようにしていけばいい」

 10日の巨人戦(東京ドーム)で6連勝が止まっても、小休止は1試合だけにとどめた。前夜のDeNA戦では自身を含む3発快勝で連敗を阻止。今季最多に並ぶ貯金9へすぐに戻した。3年ぶりの貯金10への再挑戦。ただ、ペナントレースは先が長い。決して一喜一憂することはなく、冷静に現状を見つめた。

 「数の問題じゃなくてね。自分たちが勝てる試合をしっかりと勝つということ。その中で増えていくのは構わない。貯金を、いくつしようという、そんな目標はないし。一つずつだね」

 強調したのは一戦必勝の姿勢だ。開幕から新主将として攻守両面の献身的なプレーに加え、精神的支柱としてもけん引。4番打者としても5本塁打はチーム最多を誇る。昨季の5号が7月30日の中日戦(甲子園)だったことを思えば、2カ月以上も早いペースが好状態を物語る。しかも、本塁打すれば、5戦5勝。新たな不敗神話が生まれつつある。

 「自分のスイングをして、とらえられているので悪いことではないんだろうし。それを少しでも続けられたら。それが勝ちにつながっているのであれば、それに越したことがない」

 台頭してきた若手が快進撃の大きな原動力となる一方、頂点への道のりを知る者は少ない。中日時代に3度のリーグ優勝を経験した主将兼4番の背中を道しるべに首位を走ればいい。(山本 浩之)

 ≪貯金10なるか≫阪神が貯金10に到達すれば、14年8月21日(59勝49敗1分け)以来。5月中に限ると、13年5月26日(28勝18敗2分け)以来4年ぶりになる。

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