オリ ついに貯金0 西再調整にコーク「力が入らない」緊急降板

[ 2017年5月14日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス2―8西武 ( 2017年5月13日    京セラドーム )

<オ・西>3回無死、負傷交代するコーク(右)を見つめる福良監督
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 深刻な打撃不振にあえぐオリックスが投壊の危機にも直面した。今季最悪の5連敗で4月7日以来の勝率5割。最大8あった貯金を食いつぶし、5カード連続の負け越しで西武に並ばれた。福良監督は「また明日からスタートです」と努めて淡々と振り返った。

 7日の日本ハム戦以来、5試合ぶりの2桁安打も実らなかった。0―3の4回は無死一、二塁から中島が反撃の左前適時打。27イニングぶりの適時打が出ても、T―岡田、安達が2者連続三振など後が続かない。8回2死満塁では代打・駿太が空振り三振に倒れて計11残塁。主砲ロメロが離脱した4月23日以降の17試合で2桁安打は2度しかなく、5月11試合で20得点と振るわない。

 苦境は重なる。先発のコークは首の左側付近に違和感を訴えて3回途中で緊急降板。試合後に大阪市内の病院で「胸郭出口症候群」と診断された。14日の出場選手登録抹消が決定的で、「こめかみから指先まで力が入らない。チームを離れないといけないことに怒っている」と悔しさをにじませた。試合前には前日12日に5回6失点で3連敗を喫した西を登録から外したばかり。不振を理由にした再調整は11年以来6年ぶりで、福良監督は「期限は設けない」としながらも、「こんなことになるとは思っていなかったから…」と緊急事態を嘆いた。

 先発陣の不振でブルペンは負担増となり、14日にもロングリリーフが可能な青山を昇格させる方針。19日からの日本ハム3連戦では代役の先発に東明、山崎福らが有力視される。4月の快進撃から急失速。序盤最大の正念場を迎えた。 (湯澤 涼)

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