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王会長やムネリンも心配 ソフトB柳田 今季初3安打「熊本のおかげ」

パ・リーグ   ソフトバンク3―2楽天 ( 2017年5月13日    熊本 )

<ソ・楽>熊本のファンの声援に応える柳田
Photo By スポニチ

 藤崎台球場の左中間席を覆うように生える天然記念物「クスノキ群」。昨年4月14日の熊本地震でもびくともしなかった神木にソフトバンクの中堅・柳田は「すげえなと思いながら拝んだ」と話した。

 初回無死一、二塁。美馬のカーブを引きつけて振り抜いたライナーは三塁線を破る。4月27日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)以来出場11試合ぶりの打点は決勝打。3回、7回にも安打して、36試合目で初の猛打賞。祈りは通じた。

 「熊本の皆さんにパワーをいただいた。(技術的に)これというのはないんです。本当に熊本の皆さんのおかげ」

 熊本地震後、初の藤崎台球場での試合。12日は被害の大きかった益城中央小学校を訪れた。試合前には南阿蘇西小学校の児童20人と記念撮影を行った。「(子供たちは)凄く元気。自分が打てないことなんてどうでもええと思った」。直近7戦は28打数2安打の打率・071。ふさぎ込んだ自分が小さく思えた。

 心配した王貞治球団会長が直接指導に乗り出してくれたこともある。助言は球との「間」。内角攻めを心配した川崎からはマーリンズの大砲スタントンが使うフェースガードを「踏み込める」と薦められたこともある。周囲の気遣いにも感謝する。

 試合球は熊本県PRキャラクター「くまモン」が刻印され、両軍選手、監督らが身につけ、入場者全員に配布された緑のリストバンドには「熊本を、野球で元気に!」とあった。その言葉通り、首位・楽天との直接対決を制した。今季2度目の5連勝で貯金は最多10。1・5ゲーム差に迫った。

 被災者1400人も招待された客席へ柳田は誓った。「シーズンの優勝という形で恩返ししたい」。もらった元気は何倍にもして返すつもりだ。 (福浦 健太郎)

[ 2017年5月14日 05:30 ]

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