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【広澤克実 視点】トレンドに沿った金本野球 交流戦乗り切ればV見える

6日の広島戦で球団記録の9点差逆転勝ちを飾った阪神
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 1990年代から2000年代にかけての野球は攻撃よりも投手を中心とした守備重視を掲げ、いかに無駄な失点を防ぐかということに主眼を置いていた。ヤクルト時代は野村監督に「0点に抑えておけば負けることはない」とミーティングで言われたものだ。

 だが、現代の野球においては、そのチームづくりに限界が来ている。つまり「0点では勝てない」ということだ。今季の阪神は開幕から33試合を終えて31失策。それでも貯金9で首位を走っているのは、取られた以上に点を取っているからに他ならない。

 決して守備を軽視しているのではない。本来、野球は点取りゲームであって、「いかに相手よりも多く点を取るか」ということを考える。いまの阪神は現代の流れに沿った野球ができている。

 不思議なもので優勢時は追加点が多くなく、同点や劣勢ほど打線がよく打っている。6日の広島戦は9点差を大逆転した歴史的な勝利だったし、前日5日の同戦も4点差をひっくり返していた。6連勝で止まった10日の巨人戦も7点劣勢から最後は2点差まで追い上げた。簡単に負ける試合がないということは、相手にとってこれほど嫌なものはないだろう。

 要因は若手選手とベテランの融合だ。若い実績のない選手は一度成功体験を手にすることで「オレもやれるんだ」と思えるようになる。それが今の中谷であり、これまでどこか難しく考えていた対戦相手にしても自信をつけるに従い「打てる」気になってくる。結果を残せば、選手のレベル、能力は自然と引き上げられるから、悪いイメージは消えていくものだ。中谷を始めとする若手選手と糸井、福留の3、4番コンビ、鳥谷の復活が打線を機能させている。

 現状ではセ・リーグ相手に相手に大きく負け越すことは考えられない。あとは5月末から始まる交流戦18試合をどう戦うか。ここでつまずくことなく戦えることができれば、12年ぶりの優勝が見えてくる。(スポニチ本紙評論家)

[ 2017年5月14日 10:10 ]

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