巨人の4番・阿部の完全復活劇。13年前の再現なるか

[ 2017年4月2日 10:00 ]

<巨・中>9回2死一、二塁 逆転サヨナラ3ランを放ち一塁ベースを回りナンバーワンポーズする阿部
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 巨人の4番・阿部が開幕から絶好調だ。3月31日の中日との開幕戦(東京ドーム)で初回に2017年のプロ野球第1号となる先制2ランを放つと、翌1日の第2戦でも1点を追う9回に逆転サヨナラ3ラン。2試合連続の決勝弾とは恐れ入るが、故障で苦しんだここ数年は本来の姿ではなかっただけ。捕手復帰を諦め、打撃に専念できるのならこれぐらい朝飯前だろう。13年のWBCで4番打者、正捕手、主将の3役を担った男である。

 04年を思い出す。当時、プロ4年目。開幕から絶好調で4月に16本塁打を放ち、江藤(広島)、門田(南海)に並ぶ月間本塁打記録を樹立した。その年のグアムでの春季キャンプ。「城島さんみたいに捕手としても、打者としても凄い選手になりたいですよね」と目を輝かせて言っていたが、実際にそうなった。超ハイペースで本塁打を量産。高橋由、清原、小久保、ローズが並ぶ重量打線の中でも、ひと際目立ち、シーズンでも33本塁打で巨人の捕手では史上初の30本塁打を記録した。「打てる捕手」として成長を遂げたシーズン。6試合連続本塁打を含む月間16本を放ったときは毎日のように阿部が1面を飾り、書くネタに困った記憶が残っている。

 ある原稿では褒められたが、その翌日の原稿では「何書いてるんですか」と説教を受けた。住居事情のプライべートなことを書いたためで、お叱りもごもっとも。年齢は10歳近く下だが、目上の人間に対しても「いいものはいい、ダメなものはダメ」と言える阿部が好きだった。昔、阿部の父・東司さんにも、息子を「あいつ」と言った際に、むちゃくちゃ怒られた。阿部親子二代にわたって説教された記者。それはさておき、阿部は父譲りで曲がったことが嫌いな男だ。だから、自分にも厳しい。復活に向け、オフはほぼ無休で練習した。その成果が開幕2戦連発につながったと言えるし、38歳になっても、天才的な打撃に衰えは全く見られないと感じる。

 1日現在で、現役最多の375本塁打、1921安打。通算400本塁打、通算2000安打の大記録を成し遂げることになるプロ17年目のシーズン。どうせなら、ヤクルトのバレンティンに抜かれた月間最多本塁打(13年8月、18本塁打)も抜き返してほしい。13年前のような爆発力をもう一度見たい。(記者コラム・飯塚 荒太)

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