【追球】経験浅いロッテ遊撃・中村 致命的迷いで痛恨ミス

[ 2017年4月2日 09:40 ]

パ・リーグ   ロッテ1―4ソフトバンク ( 2017年4月1日    ヤフオクドーム )

<ソ・ロ>4回無死満塁、遊失で出塁する松田(右)に出塁を許す
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 一瞬の迷いが致命的な失点につながった。0―1の4回無死満塁、松田の打球はロッテ・中村のほぼ正面に放たれた。ところが、併殺を狙った遊撃手の二塁送球が乱れた。ベースカバーに入った鈴木が差し出したグラブの上を抜けていった。痛恨の失策。2人の走者が生還し、「投手に迷惑をかけて、流れを悪くした」とうなだれた。

 ベンチからの指示は三塁走者・内川の生還を許し、2つのアウトを取る選択だった。ところが、打球を処理した中村は「ホームに投げるか迷って、(ボールを)握れなかった」と打ち明ける。本塁封殺が頭をよぎったことがミスにつながった。

 前夜の開幕戦でも、打線はわずか1得点。この日も先発・中田の前に点を奪えなかった。伊東監督が「1点が重かった。力が入りすぎて空回りしたところもあった」と説明したように、打線の沈黙が、守備で目に見えない重圧を生んだ。

 今季は鈴木を遊撃から二塁へコンバート。昨季の中村は二塁で32試合、三塁で50試合で先発したが、遊撃の経験も浅い。5回守備からベンチに下げた指揮官も「自分の中で想定していた」と話したが、結果的には勝敗を分ける大きな分岐点となってしまった。 (町田 利衣)

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2017年4月2日のニュース