大阪桐蔭日本一!背番号18西島代打V弾「最高です」公式戦1号

[ 2017年4月2日 05:30 ]

第89回選抜高校野球大会最終日・決勝   大阪桐蔭8―3履正社 ( 2017年4月1日    甲子園 )

<大阪桐蔭・履正社>5年ぶり2度目のセンバツ優勝を決め、喜ぶ大阪桐蔭ナイン
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 史上初の大阪勢同士による決勝が行われ、大阪桐蔭が8―3で履正社を下し、春夏連覇した12年以来5年ぶり2度目の優勝を果たした。大阪勢の優勝は10度目。8回に同点とされたが、9回に代打・西島一波捕手(3年)の2ランなどで5点を勝ち越し、春夏通算50勝目に優勝で花を添えた。西島の代打決勝アーチは決勝史上初。藤原恭大外野手(2年)も先頭打者弾を含む決勝史上初の1試合2本塁打を記録した。履正社は春夏通じての初優勝を逃した。

 これが、底力。大阪桐蔭の強さだ。3点リードを追いつかれた直後だった。9回1死二塁。西谷浩一監督は動いた。エースの徳山に代えて、西島を打席に送り出した。

 「(代打は)勇気がいった」という局面。代打の切り札は、竹田が投じた直球を左翼席に叩き込んだ。勝ち越し2ラン。ベンチ前で指揮官から力強く抱きしめられた。

 「出来過ぎや!」。そう言われ、笑顔がはじけた。公式戦初本塁打。それも甲子園の決勝で放ち「徳山を負け投手にするわけにはいかなかった。もう無我夢中。最高です」と振り返った。背番号18をつけた控え捕手は静岡との2回戦でも8回に代打で決勝三塁打。その勝負強さは健在だった。

 和歌山県那智勝浦町で育った。サーフィンが得意な両親に一波(いっぺい)と名付けられ、7歳からサーフボードに乗った。「下半身の粘りとバランス力が身につきました」。決勝弾は内角球を鋭い腰の回転で捉えた。強じんな下半身があってこそで、ここ一番でサーフィンが役立った。特技はまだある。歌唱力もチームNo・1。1年冬に寮で開催されたクリスマスのカラオケ大会で秦基博の「ひまわりの約束」を歌って優勝した。ムードメーカーがバットでナインを鼓舞し、一挙5得点。決勝ではチーム最多の4本塁打を浴びせ、史上初の大阪対決を制した。

 西谷監督は1日に何度も「日本一」という言葉を口にする。「言い続けることで風土ができる。選手に常に意識させることが大事」。大阪桐蔭として春夏通じて決勝は6戦負けなしと決勝での無類の強さにつながった。大会直前には「念ずれば花開く」という言葉を紙に記し、選手に配った。大会中には両親へ感謝の思いをつづる手紙も書かせた。初の試みで、選手の結束も強まった。

 「選手が大きく成長してくれた」と指揮官。藤浪(阪神)を擁した12年に続く春夏連覇を狙うが、その先も見据えている。今大会は全5試合で4人以上の2年生がスタメンで出場。今夏を経て、来年迎える第100回大会でも勢いは止まりそうにない。(吉仲 博幸)

 《単独トップ6連勝》大阪桐蔭が勝ち、甲子園大会の決勝は91年夏から無敗の6連勝。広島商と5連勝で並んでいたが、単独トップに立った。中京大中京、箕島、PL学園、横浜は4連勝がある。

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