マー君 開幕へ仕上がり万全「必死になってチームに貢献を」

[ 2017年4月2日 07:32 ]

開幕前日練習を終え記者の質問に答える田中将大
Photo By スポニチ

 ヤンキース・田中将大投手は1日(日本時間2日)、翌2日(同3日午前2時10分開始)の開幕レイズ戦が行われる敵地トロピカーナ・フィールドで最終調整を行った。日本投手初となるメジャーでの3年連続開幕投手のマウンドへ「必死になって一つでもアウトを多く取って、チームに貢献していきたいと思う」と意気込みを語った。

 大役は、キャンプ初日前日の集合日だった2月13日に発表された。「しっかり頼むぞ、と早い段階で言われたと僕は思っている。それは意気に感じて明日マウンドに上がりたい」とあらためてエースの自覚を口にした。

 異例の早期発表により先を見据えた万全の調整を進め、オープン戦は18回2/3連続無失点を含め、計23回2/3で自責点はわずか1で、防御率0・38はメジャー断トツのトップ(2位はツインズ・ギブソンの同1・59)だった。「順調なのはあくまでもここまでの段階。キャンプでの調整がうまくいったねと言われるかどうかは、これからの自分自身の投球が問われるところ」と表情を引き締め直し、本番を見据えた。

 相手のレイズとは通算8試合で球団別最多タイの6勝を挙げ、0敗、防御率2・82。特に敵地では3戦3勝、防御率1・80と相性が良い。一方で昨季最終登板では試合には勝利したものの、3者連発を含む自己ワーストの1イニング4被弾された。「最終登板のことはもちろん忘れたらいけない。戦う上で、あの映像はもちろん見る。なぜ打たれたのか分かっておかないと、繰り返してしまうことになりかねない」と長打力を秘めた打線を警戒し、リベンジへの思いを隠さなかった。

 チームは田中入団後の3シーズンで、1度しかプレーオフ進出がない。大幅に若返りをはかった今季のチームの下馬評は決して高くはない。「グラウンドに出れば年齢は関係ないし、凄いポテンシャルを持った選手が多い。シーズン通してチームとして成長したら、凄く面白いと僕個人は思っています」。162試合に及ぶ長く険しい戦いに向け、力強く言った。

続きを表示

2017年4月2日のニュース