楽天・茂木 今季9度目猛打賞 パ野手18年ぶり新人王へ

[ 2016年9月19日 05:30 ]

<西・楽>9回無死、中前打を放つ茂木

パ・リーグ 楽天10―2西武

(9月18日 西武プリンス)
 逃げていく外角のスライダーだった。楽天の茂木は、いとも簡単に中前へと打ち返した。

 9回の第5打席で3安打目。今季9度目の猛打賞を記録した新人王候補の22歳は「候補に入っているのは光栄です。でも、自分は目の前の試合を戦うだけです」と表情を引き締めた。

 早大時代は主に三塁手。打力を買われてキャンプからレギュラー不在の遊撃に挑戦し、ここまで18失策ながら日々成長を続けている。前日の同戦で規定打席に到達し、計108安打でリーグ13位の打率・283、6本塁打、37打点。野手で新人王獲得ならパ・リーグでは98年の西武・小関以来18年ぶりの快挙となる。

 新人が打線を引っ張り、今季最多の20安打で10得点の大勝。球団創設12年目で初めて西武にシーズン勝ち越しを決めた梨田監督は「茂木はプロ1年目。しかもショートを守っている」と新人王獲得を「後押し」した。

 「2回は送りバントの失敗もあった。3安打も納得した形で打ててません」と茂木。あくなき向上心を胸に、無心でバットを振る。そのスタイルを変えるつもりはない。 (山田 忠範)

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2016年9月19日のニュース