立大・佐藤竜「無我夢中」逆転満弾 頼もし4番2日間で8打点

[ 2016年9月19日 05:30 ]

<立大・法大>8回1死満塁、立大・佐藤竜は逆転満塁弾を放ち笑顔でホームイン

東京六大学野球第2週最終日 立大7―5法大

(9月18日 神宮)
 2回戦2試合が行われた。立大は4点を追う8回に打者10人攻撃で一挙6点を奪い、法大に逆転勝ち。4番の佐藤竜彦外野手(4年)が自身初の逆転満塁本塁打を放ち、チームは連勝で勝ち点1とした。慶大は郡司裕也捕手(1年)が3安打を放つなど打線が12安打をマーク。東大に9―6で競り勝ち開幕2連勝を飾った。

 高々と上がった打球が、神宮の左翼席で弾んだ。4点を追う8回、2点を返してなお1死満塁。逆転満塁弾を放った立大の4番・佐藤竜は「無我夢中で食らいついた。ちょっとバットの先だったけど、上がり方はいい感じだった」と冷静に振り返った。

 前日の1回戦でも満塁の場面で走者一掃の三塁打など、2日で計8打点。それでも「たまたま満塁で回ってきたので」と平常心で4番の仕事を果たしている。今春は3本塁打を放ったが、チームは明大戦で勝ち点を落として99年秋以来の優勝には届かなかった。「みんな優勝したい。それが源になっている」とラストシーズンで有終の美を飾ることしか頭にない。

 野球は大学でやめるつもりだったが、社会人でも続けることを決めた。元ヤクルトの父・真一さんと普段は野球の話はしないが「進路はやりたいようにやらせてくれた。(打った日は)“ナイスバッティング”とかLINE(ライン)が来ますよ」と感謝した。4番の一振りでチームは開幕2連勝。溝口智成監督は「(漫画の)ドカベンみたい。あそこで満塁弾とは…。何年かに一度の勝ち方」と目を丸くした。 (川島 毅洋)

 ▼法大・青木久典監督 ご覧の通りです。選手は悪くない。

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2016年9月19日のニュース