ハム武田勝 今季限り現役引退へ 球団と話し合いで来季戦力外を確認

[ 2016年9月19日 05:30 ]

日本ハムの武田勝

 日本ハムの武田勝投手(38)が今季限りで現役引退することが18日、濃厚となった。

 日本ハム一筋で06年日本一を含め4度のリーグ制覇に貢献した通算82勝の技巧派左腕だが、11年目の今季はここまでプロ入り後初めて1軍登板なし。17日には札幌市内で球団側と今後の去就について話し合い、ソフトバンクとリーグ優勝を争っている1軍で有原、高梨、加藤ら若い先発陣が育っていることを把握。来季の戦力構想から事実上、外れていることを確認した。

 15日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(ロッテ浦和)で先発し、5回3安打1失点と好投。それでも、試合後は「今日が最後になるかもしれないと思って投げた」と球団との会談によっては世代交代を受け入れる覚悟も示唆していた。

 05年大学・社会人ドラフト4巡目でシダックスから入団した武田勝は、09年から4年連続2桁勝利を挙げ、ダルビッシュ(現レンジャーズ)とともに「ダブルエース」と呼ばれ、13年には開幕投手も務めた。今後は自宅のある東京で家族や関係者と相談するが、最終的には気持ちを整理させたところで最終決断を下すことになりそうだ。

 ◆武田 勝(たけだ・まさる)1978年(昭53)7月10日、愛知県生まれの38歳。関東第一では1年夏に控え投手として甲子園出場。その後、立正大から社会人のシダックスへ進み、03年都市対抗準優勝。05年大学・社会人ドラフト4巡目で日本ハムに入団。1年目の06年3月26日の楽天戦でプロ初登板初勝利。通算成績は243試合で82勝61敗1セーブ、防御率3・02。1メートル76、73キロ。左投げ左打ち。

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