阪神・能見 来季中継ぎ転向も 残り試合でテストへ

[ 2016年9月19日 06:50 ]

ウオーミングアップを行う能見。奥はマテオ

 阪神・能見篤史投手(37)がシーズン残り試合で、来季セットアッパーとしての適性をテストされることが18日、分かった。

 「適性を一度、見てみたいというのはある」

 球団関係者が「超変革」構想の一端を明かした。5回途中4失点した前日17日のDeNA戦(甲子園)から一夜明け。能見の姿は中継ぎ陣とともにあった。先発投手の登板翌日とは、明らかに異なる練習メニュー。出場選手登録の抹消がなかったという事実は、来るべき登板機会に備えてのものだった。

 「中継ぎって昔みたいに先発ができないから中継ぎって感じでもないから。7、8、9回を投げる投手は先発同様、もしくは先発以上に重要なポジションだから」

 この日、金本監督が個人名を挙げることはなかったものの、左のセットアッパー増員に向け、チームはすでに動き出している。今季、シーズンを通して登板したのは高橋ただ一人。榎田、島本らの好投もあったが、故障などがあり定着するには至らなかった。

 手薄なポジションであることは否めず、4月28日に抹消となって以降、2軍調整していた岩田が9月10日のヤクルト戦(神宮)、15日のDeNA戦(甲子園)でリリーフとして登板。前日のDeNA戦(甲子園)では、先発ローテーションの一角を担ってきた岩崎が3点ビハインドの9回から投げ、1イニングを無失点に封じていた。

 今季の能見は先発として8勝に終わったが、146イニングで125三振を奪うなど、奪三振率の高さはまだまだ健在。何より豊富な経験もあり、セットアッパーとしての適性は十分と言えるだろう。前日の敗戦でCS進出が断たれたとはいえ、消化試合は存在しない。わずか7試合でも、多くの新たな可能性を探ることはできる。巻き返しの2017年シーズンへ。ベテラン左腕のリリーフ起用が、目玉の一つとなるかもしれない。

続きを表示

2016年9月19日のニュース