菅野 完投負け 肌で感じた最強ソフトB打線「普通の120球とは違う」

[ 2016年6月11日 06:50 ]

<ソ・巨>1点差で敗れガックリの菅野

交流戦 巨人1―2ソフトバンク

(6月10日 ヤフオクD)
 敗北感だけではなかった。勝敗を超えた、特別な感情に包まれた。試合後、巨人の菅野はただ一人、ベンチに座ったまま。口は真一文字。歓喜に沸くソフトバンクベンチをしばらく見続けた。

 「負けて得るものはないと思ってますが、久しぶりにそういうものがあった。こういうところで勝ちたかった。いい経験をさせてもらいました」

 相手は日本一連覇中の最強打線。球界No・1投手に成長し、2年ぶりの激突となった。象徴的だったのは3回無死一、三塁。城所の仕掛けたセーフティースクイズに、菅野は素早く反応した。「あれはもう最高のプレーだった」。ダッシュしながらグラブではじき、本塁へ送球。間一髪のタイミングでアウトを奪った。

 1点勝負と読んだ序盤のスクイズ。意表を突く攻撃に、完璧なプレーで応戦した。続く柳田はフォークで空振り三振。今季ほとんど使わず、この日もこれが初めて。大事な場面で完璧に制球させた。それでも迎えた内川にしぶとく右前に落とされ、先制を許した。「強いですね。束になってかかってくる」。打線の厚みを身をもって感じた。

 今季自己最多の5四球を与えた。うち4つは5回以降。「体力を使いすぎて後半に抑えが利かなくなった」。初回からいつも以上に神経を使い、力みもあった。球数も菅野にとっては「そんなに投げていない」と平均的な120球だったが「普通の120球と今日の120球では違う」と振り返る。1―1の8回に勝ち越され、力尽きた。

 高橋監督は「失点を少なくという思いが強いと思う。勝ちをつけてあげられないのが、チームとして申し訳ない」とかばった。2失点完投も敗戦投手のエースはこう言った。「このチームに勝たないと日本一にはなれない。しっかり前を向いて、次に生かしたい」。日本シリーズで必ず再戦する。 (川手 達矢)

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