【東尾修の視点】菅野のメリハリ投球術 東浜も参考になったはず

[ 2016年6月11日 10:20 ]

<ソ・巨>2失点完投も敗戦投手となった菅野

交流戦 巨人1―2ソフトバンク

(6月10日 ヤフオクD)
 ソフトバンク・東浜、巨人・菅野の見応えのある投手戦だった。特に東浜は想像以上だった。

 奪った7三振が全て空振りだったことに象徴されるように、巨人打線はタイミングが合っていなかった。腕が振れているから、高さが一定になる。真っすぐが低めに決まり、その同じところからフォークボールが落ちてくるのだから攻略は難しい。

 一方の菅野。今季はここまで88投球回で8四球しか与えていなかったが、この日だけで5四球。ただ、これは点差とソフトバンクの強力打線を考えれば仕方ない。5回1死満塁のピンチで前打席で適時打を許した内川との対戦はエースとしての凄みを感じた。カウント1―2と追い込んでからストライクともボールともいえる外角いっぱいに2球続けて直球を投げ込み、フルカウントになってもストライクからボールになるスライダーで遊飛に仕留めた。かと思えば、走者のいない場面では初球に甘めのカーブで簡単にストライクを取る。この辺のメリハリは東浜にも大きな参考になったはずだ。(スポニチ本紙評論家)

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2016年6月11日のニュース