“交流戦男”西武・秋山 割り切りが生んだ4年ぶりのサヨナラ打

[ 2016年6月11日 09:11 ]

<西・中>12回2死一、三塁、サヨナラ打を放ち、ガッツポーズをする秋山

交流戦 西武1―0中日

(6月10日 西武プリンス)
 最後はやっぱり「レオの安打製造器」が決めた。0―0で引き分け目前の12回2死一、三塁。ここで西武・秋山が打席に入った。2ボール1ストライクからの田島の4球目。外角の140キロのスプリットを、持ち前のバットコントロールで中前にはじき返した。自身4年ぶり3度目となるサヨナラ打。左腕を高々と突き上げて喜びを爆発させた。

 「相手はボール球で誘ってきていた。もし(四球で)出られればチャンスは広がると思っていた。打てるボールだけ、という意識だった」

 一打サヨナラの場面で塁は1つ空いていたが、相手バッテリーは昨季シーズン216安打のプロ野球記録を樹立したヒットメーカーとの勝負を選んだ。「勝負してくる以上、自分も思い切っていきたかった」。ストライクゾーンに入ってきた球を見逃すことはなかった。頼れる男の殊勲打に、田辺監督も「決定打が出ないまま12回まで来てしまったけど、最後はよくチャンスで決めてくれた。本当によかった」と賛辞を贈った。

 交流戦にはめっぽう強い。昨季は全18試合に出場して打率・432で「首位打者」に輝いた。今季もここまで10試合で打率・381をマークし、交流戦の打率ランキングで5位につけている。レギュラーシーズンでは同じ投手と何度も対戦するため「相手もこっちも研究していろいろ考えてしまう部分もある」という。だが、交流戦では同じ投手と対戦するのはそのカードだけ。「良くも悪くも、(対戦するのは)これで最後だと思えば、変に球を見たり難しく考えずにシンプルにやれる」。割り切りが生む思い切りのよさが打撃好調の要因にもなっている。

 劇的な勝利でチームは4月20日以来となる勝率5割に復帰を果たした。「借金が9あった苦しい時期もあった。ただ、5割が目標ではないので、攻める気持ちを忘れずにやっていきたい。戦いはまだ続くので」。秋山の言葉通り、まだ通過点でしかない。 (重光 晋太郎)

 ≪球団51年ぶり≫西武は延長12回に秋山の自身3本目となるサヨナラ安打が飛び出し1―0勝利。チームの1―0サヨナラ勝利は09年8月22日のロッテ戦以来だが、この時は9回決着。延長12回以降となると、西鉄時代の65年4月14日南海戦で12回に下須崎のサヨナラ犠飛で勝利を収めて以来51年ぶりとなった。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2016年6月11日のニュース