中村恭 背信4回途中5失点…混セ生き残りへ求む5、6番手

[ 2015年8月6日 09:27 ]

<広・神>2回1死、中村恭はマートンに左越えソロを打たれる

セ・リーグ 広島2-8阪神

(8月5日 マツダ)
 恒例の「ピースナイター」初日は散々な結果に終わった。広島は5日の阪神戦(マツダ)に2―8と大敗。2年ぶりに先発した中村恭平(26)が4回途中で7安打5失点(自責4)KOされ、天敵・能見の前に打線の反撃も会沢の2ランのみに終わった。混セ生き残りを懸ける8月戦線。先発の谷間をどう乗り切るか…は火急の課題だ。5、6番手の台頭が望まれる。

 2年ぶりの1軍登板はホロ苦かった。4回途中で早々とマウンドから姿を消した中村恭。味方の拙守に足を引っ張られたとはいえ、変化球を主体とする“らしくない”投球では通用しなかった。試合後、2軍降格が決まった左腕は視線を落として声を絞り出した。

 「一瞬で終わりました…。変化球主体は、スライダーの方が自信あったので、リズムをつくれれば…と。いま思うと、もう少し直球を投げておけばよかった。そこはちょっと心残りです…」

 初回の先頭・鳥谷には全6球スライダーで攻めた。課題の一つだった制球面に改善が見られ、3ボールから3球ストライクを続けて見逃し三振。だが、続く2回、マートンに先制弾を浴びてリズムを崩し、3回には右翼手・ロサリオの失策から不運な1点を失った。

 象徴的だったのは4回だ。先頭・新井良からスライダーばかり3者連続で二塁打され、決定的な3点を失う。13年9月16日の巨人戦以来、688日ぶりの1軍マウンド。同年4月28日、中日戦以来の2勝目は遠かった。被安打7本はすべて変化球。140キロ台後半の直球を持つだけに、もったいなさが拭えない。

 「直球は途中からが145~6キロ出て、いい球もあったのに3、4回は変化球ばかりだった。以前のように四球で崩れることはなくなったけど、もったいないね」。畝投手コーチは渋い表情だ。

 課題が改めて露呈したと言っていい。黒田、前田健、ジョンソン、福井に次ぐ先発5、6番手がいない。浮上を狙う夏場に、これではいかにも心許ない。野村は2軍で再調整中。大瀬良を配置転換し、救援陣は安定感を増しつつあるが、先発が手薄になるとは皮肉だ。

 7月29日のヤクルト戦(神宮)は今井で、1週間後のこの日は中村恭で敗れた。6日に先発予定の薮田もローテーションに定着したとは言えず、同コーチは「水・木曜日の先発については考えたい」とし、次週以降は前田健らの登板を詰める可能性を示唆した。

 無論、それで懸案解消とはならず「5、6番手を何とかしたい」が本音だ。「中村恭は下に落とすけど、良化の兆しもある。6番目に加われるよう、もう1回やって欲しい」と畝コーチ。正念場の8、9月戦線、若ゴイの台頭が求められる。(江尾 卓也)

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