マー君、最速120勝も自身でダメ出し「こんな投球内容じゃ…」

[ 2015年8月6日 05:30 ]

<ヤンキース・Rソックス>8勝目を挙げた田中

ア・リーグ ヤンキース13-3レッドソックス

(8月4日 ニューヨーク)
 ヤンキースの田中将大投手(26)は4日(日本時間5日)、レッドソックス戦に先発し、6回0/3を5安打3失点で8勝目を挙げた。楽天時代から通じて210試合目での日米通算120勝。1965年のドラフト制以降では最速となった。しかし、2点リードの7回に先頭打者にソロ本塁打を浴び、1点差に迫られて降板。勢いを増した速 球に手応えをつかんだ一方で投球内容には自らダメ出しした。

 自分を飾らない田中らしい言葉だった。

 「チームが勝つことが本当に一番だと思う。なおかつ、チームが勝って、反省ができる。自分にとってこれ以上ないと思うので、チームメートに感謝したい」

 痛恨の一球は4―2で迎えた7回。先頭のサンドバルに真ん中に入った94マイル(約151キロ)の直球を右翼席上段へ運ばれた。1点差に迫られる3点目を失い降板。今季15試合目で16被弾となり、20試合で15被弾だった昨季を超えてしまった。

 「他の球種の選択もあったし、真っすぐならもっと厳しく投げなければいけなかった。最後にああして降板し、後味が悪い」。変化球を求める捕手のサインに首を振り、直球で勝負した。球の走りに自信も感じていた。

 最速95マイル(約153キロ)を計時し、ツーシームも含む速球系31球の平均球速は92・6マイル(約149キロ)。前回7月29日レンジャーズ戦での同91・4マイル(約147キロ)とは勢いが違った。2回2死からナポリの平凡なフライを左翼のヤングが見失い二塁打としたが、その不運な一打を除けば5回1死まで無安打投球。「最近の中ではボール自体は手応えを感じていた。特に真っすぐ」。その感触が直球を選択させた。

 6回4失点で4敗目を喫した前回登板から2日後。キャッチボールでは手にしない試合用のグラブを握り、グラウンドに出た。そして遠投でフォームを再確認。「遠投で力を入れて投げたいのもあって試合用のグラブを取りました」。修正作業が実を結び「登板間にいろいろイメージしながら調整し、これだっていうのがあった」という。球は走ったが、それだけでは抑えられなかった。

 ア・リーグ東地区の首位を独走中。試合前、トレード期限の7月までに大型補強を行わなかったブライアン・キャッシュマンGMは「田中と離脱したピネダ。この2人が健康ならどこにも負けない先発1、2番手と言える」とあらためて田中をエースに指名した。その田中はこう言い切った。

 「こんな投球内容じゃ、ここ一番は任されないと思う」。昨季は右肘の故障で夏場に戦列を離れただけに「去年のことがあるので、先のこともイメージしていかないといけない」と続けた。次回登板は今季2度目の中4日となる9日(日本時間10日)ブルージェイズ戦の可能性が高い。白星にも自らへ痛烈なダメ出し。厳しい自己評価が、真のエースへの階段を上る自覚を感じさせた。(後藤 茂樹)

 ≪ダルを8試合上回る≫田中が日本時代の175試合に、メジャーでの35試合を合わせた210試合目の登板で日米通算120勝に到達。ダルビッシュの日米通算218 試合(日本ハム167試合で93勝、レンジャーズ51試合で27勝)を8試合上回り、日本だけの通算も含めて1965年のドラフト制以降では、最も早い到達となった。ちなみに、松坂(現ソフトバンク)は日米通算225試合目、野茂は同228試合目で到達。プロ野球では40年にスタルヒン(当時巨人)が194試合目で到達している。

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