“はまった時の”中日・山井 惜しい…2年連続ノーヒッター逃す

[ 2014年8月17日 05:30 ]

<中・ヤ>2安打完封で9勝目を挙げ、笑顔がはじける山井

セ・リーグ 中日6-0ヤクルト

(8月16日 ナゴヤD)
 はまった時の中日・山井は打てない。今季もそれを証明した。

 7回2死まで無安打投球。しかし、高めに浮いたフォークを雄平に左前に運ばれた。「7回ぐらいからちょっと意識した。やっぱり意識したら打たれますね」。9回に2安打目を許したが、自己最多137球の熱投で9勝目。今季初完投を完封で飾った。

 昨年6月28日のDeNA戦(横浜)で史上77人目のノーヒットノーランを達成。この日も球速以上に伸びのある直球を軸に、フォーク、スライダー、シュート、カーブと多彩な変化球で、ヤクルトの強力打線を手玉に取った。「前回やっていたので、今回の方が狙ってみようという気持ちが強かったのかもしれない」。36、37年の沢村栄治(巨人)、40、41年の亀田忠(黒鷲)に続く史上3人目の2年連続達成はならなかったが、森ヘッドコーチも「今はエースじゃないの。山井さんの時には勝ってもらわないと」と賛辞の言葉を並べた。

 チームの連敗を2で止め、救援陣に休養を与えた。「250球投げても完投したかった。先発完投型というのが自分の中にある」。山井はエースの自覚を見せていた。

 ▼中日・谷繁兼任監督(山井を好リード)自分も7回ぐらいから意識したけど、そうしたら打たれた。要所で真っすぐで三振も取れたし、前回登板あたりからバランスが良くなっている。

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