ライアン山城 圧巻14K「成長した姿を見せるためにここまで来た」

[ 2014年8月17日 10:46 ]

<沖縄尚学x作新学院>ライアン投法で作新学院打線を9回1失点に封じた沖縄尚学・山城

第96回全国高校野球選手権大会2回戦 沖縄尚学3―1作新学院

(8月17日 甲子園)
 7月20日以来の試合だったが、沖縄尚学の“琉球のライアン”山城には関係なかった。大リーグで活躍したノーラン・ライアンを思わせる、左足を高く上げる投球フォームは健在。140キロを超えるストレートにツーシーム、スライダーなどで、初回に本塁打で1点を失ったが、8回を除く毎回の14奪三振の山とを築き、3安打1失点、無四球で見事な完投勝利をマークした。

 初回には2死から作新学院の2年生3番・朝山に先制の本塁打を打たれたが「1点だったら何とかなる」と落ち着いていた。

 2回から5回までは無安打に抑え、6回には2回以降初めて安打を許したものの、2死二塁で迎えた朝山との勝負では「相手は2年生だし、負けていられないな、と思って押せ押せで投げて行った」と、3ボールからカウントを整え、最後は外角高めのストレートをズバリと決め見逃しの三振に仕留めた。

 今春のセンバツではベスト8に進出したが、準々決勝の豊川(愛知)戦ではまさかの2回5失点KO。「春、悔しい負け方をしたので、成長した姿を見せるためにここまで来た」と語った。

 比嘉監督も「粘り強い投球をしてくれた。初回にホームランを打たれたが、いい意味で開き直った表情だったから大丈夫だと思った。甲子園で最高のピッチングをしてくれた」と称えた。

 3回戦の相手は東東京代表の二松学舎大付と決まった。山城は「1戦1勝という気持ちで。最終目標は全国制覇なので、そこに到達するために全力で、そして楽しんでいきたい」とまっすぐ前を向いていた。

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