オリックス 再接近2差!代走で出場の鉄平が“技あり”V打

[ 2014年8月17日 05:30 ]

<オ・ソ>8回、勝ち越しの2点二塁打を放ち、二塁ベース上でバンザイの鉄平(左)

パ・リーグ オリックス7-6ソフトバンク

(8月16日 京セラD)
 試合の流れが何度も入れ替わるシーソーゲームで、勝負を決めたのは代走で途中出場していたオリックス・鉄平の一振りだった。

 「あのシチュエーションは7回の時点で僕の中でできていた。だから、驚くほど冷静に入れた」 5―5で迎えた8回2死一、二塁。直前の糸井が敬遠気味の四球で歩かされて迎えたこの日の初打席。本来ならペーニャが座る4番の打順。6回に左足に死球を受け、そこで代走に起用されたのが鉄平だった。1ストライクからの2球目。森が投じたフォークボールに対し、「どうやって打ったかも覚えていない。ストライクだったら体の動くままスイングしようと思っていた」と流し打つ。前進守備の左中間を破る値千金の2点適時二塁打となった。09年の首位打者らしい「技あり」の決勝打を、森脇監督は「手間暇かかった貴重な一本。素晴らしい」と称えた。

 昨オフに楽天からオリックスにトレード移籍したが、ここまで打率・230。調子は上向かず、2軍暮らしも経験。それでも、勝負の一戦で会心の一打。苦労は報われた。

 4時間22分の激闘を制して、チームは6連勝。指揮官は「みんな、よく食らいついた。先に出る人も後から出る人も戦える人が(ベンチに)入っている。追いかける方が思いが強くないといけない。それが条件。それがないと事は起きない」と熱い口調で振り返った。首位ソフトバンクに2ゲーム差と再接近。最後に、鉄平は「あしたがさらに大事になる。3つ勝ってペナントレースを面白くしたい」とチームの思いを代弁した。

 ▼オリックス・西(13勝目はならず)一球一球を、もっと丁寧に投げなければいけなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2014年8月17日のニュース