マートン３試合ぶりマルチ　改心誓った助っ人が再上昇へ

＜楽・神＞８回１死、マートンは右前打を放つ

交流戦 阪神３―４楽天

（6月3日 コボスタ宮城）
　結果で汚名を返上した。１日の日本ハム戦で審判の判定に不服な態度を示して懲罰交代。しかし、この夜は３試合ぶりのマルチ安打を放つなど奮起した。みそぎの一撃を披露した阪神・マートンの奮闘が際だった。

　７回無死からの第３打席だった。カウント２ボール２ストライクからの５球目。則本が投じた低めのフォークを中前へと運んだ。８回１死からも２番手の福山から右前打。持ち味であるシュアな打撃で広角に打球を打ち分けた。心と体が本来の姿に戻っていることを証明する内容だった。

　前日２日には全体練習に途中参加した。練習前にチーム宿舎で和田監督と緊急会談。「“きょうの練習からベストを尽くす”と本人は反省していた」。指揮官に謝罪を申し入れて改心を誓った。その言葉通り態度は一変。明るさも取り戻した。和田阪神にとって必要不可欠な助っ人が再上昇へのきっかけをつかんだ。