糸井、4番で初本塁打 先制7号「勝てたことが大きい」

[ 2014年6月4日 05:30 ]

<オ・ヤ>1回2死二塁、糸井が右越えに7号先制2ランを放つ

交流戦 オリックス5―0ヤクルト

(6月3日 京セラD)
 高い放物線を描いた白球は、勢いを失わずに右翼席へと消えた。こん身の一振りで、オリックスに勝利への道筋を引いたのは糸井だった。

 「チャンスだから、打てると思ったら初球から行こうと思っていた」

 初回2死二塁。ヤクルト先発・古野の初球139キロ直球を強振。先制の7号2ランは連敗を2で止める決勝弾となった。

 この男、まさに超人だ。今月1日の巨人戦(京セラドーム)。初回の第1打席で自打球を顔面に当て、直後の守備から交代。口からの出血が止まらず、試合中に神戸市内の病院に向かい、下唇の内側を3針縫合した。出場すら危ぶまれたこの日の試合。それでも糸井は、やはり糸井だった。試合前、状態を問う報道陣にほほ笑みながら口をモゴモゴ…。「メシ、食べられへんわ!」と絶叫し、選手食堂に入るなど、おちゃめな姿を披露していた。試合後も口をモゴモゴしながら「じぇんじぇん、しゃべれなあい」(推定)「(食事は)スプーンで奥まで入れてる」と真顔でコメント。一体、どこまで本気なのか…。

 通算6試合目の4番スタメン。通算79本目は4番で放った初めての本塁打だった。さらに今季、本塁打を放った試合は6戦6勝。2安打2四球と全打席で出塁し、5回2死一塁では今季15個目の盗塁も決めるなど、躍動した超人は「勝てたことが大きい」と勝利を心から喜んだ。

 森脇監督からも「交代することすら悔しかっただろう。思いをこういう形で表現してくれたことは頼もしい」と絶大な信頼を寄せられている。存在が打線を活気付ける。糸井にとって、多少の痛みはケガではない。

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