8回まで1安打無失点も勝てず…メッセ、放送禁止用語連発

[ 2014年6月4日 07:15 ]

<楽・神>9回無死三塁、降板するメッセンジャーは悔しそうに絶叫する

交流戦 阪神3―4楽天

(6月3日 コボスタ宮城)
 怒りは言葉になって表れた。試合後、阪神・メッセンジャーは自身の調子を問われると「ファッ●ンフォーク、ファッ●ンフォーク」と繰り返した。連発した放送禁止用語…。通訳は問題のフレーズを訳さず、「フォークが2人続けて甘く入った。8回まで1安打だろ?その他は全部良かった」とだけ報道陣に発信した。

 序盤から最速154キロの直球を軸に楽天打線を寄せ付けなかった。楽天の若きエース・則本との息詰まる投手戦を展開。7回の攻撃では1死満塁から打席に入り、フルカウントまで粘って押し出しの四球を選んで先制点をもぎ取った。8回まで1安打無失点。誰もが助っ人右腕の今季4度目となるシャットアウト勝利を思い描いていた。

 しかし、土壇場の9回に悪夢が待っていた。先頭の西田にフォークを詰まりながら中前に運ばれ、2回以来の走者を許すと、代打・後藤には甘く入ったフォークを左中間を深々と破られる適時三塁打を浴び失点。ここで降板となった。

 突然の乱調の“伏線”は9回の攻撃にあった。メッセンジャーは1死から打席に立つと、楽天・3番手の宮川が制球を乱したためストレートの四球で出塁。結局、三塁まで進塁したが、無得点でチェンジ。この間、ずっとグラウンドに立っていたことが影響したのかもしれない。

 終わってみれば、登板前まで今季6戦5敗と苦しんでいた敵地でまたも苦杯をなめた。この日の内容でも勝てないのか…。開幕から奮闘を続ける背番号54が呪縛(じゅばく)から抜け出せないでいる。

続きを表示

2014年6月4日のニュース