ヒーローになり損ねた松田 「大事な場面」気迫の一打

[ 2014年6月4日 05:30 ]

<ソ・巨>巨人に勝利し「俺がやる」と叫ぶ(左から)長谷川、高田、松田、本多

交流戦 ソフトバンク8―3巨人

(6月3日 ヤフオクD)
 今度は正真正銘の決勝打だ。ソフトバンクは3日、巨人戦の6回に松田宣浩内野手(31)が勝ち越しの左前打を放つなど、6安打を集め今季1イニング最多6点を奪った。1日のヤクルト戦では延長12回にサヨナラ本塁打と思われた打球を二塁打とビデオ判定された松田。ヒーローになり損ねた男が、気迫の一打でチームの連敗を2で止め、30勝に到達した。

 心の中のモヤモヤが晴れた。2―2で同点の6回1死一、三塁。松田が巨人の3番手・香月のシュートに食らいつき、打球は三遊間を割っていった。気迫の勝ち越しタイムリー。「この試合の大事な場面だったので集中しました」。2日前、ヒーローになるはずだった背番号5は決勝の一打を振り返った。

 1日のヤクルト戦(ヤフオクドーム)で延長12回1死から中堅へ放ったサヨナラ本塁打と思われた打球が、フェンス最上部に当たる二塁打とビデオ判定された。だが、今度こそは紛れもない決勝打だ。この一打が呼び水となり、この回今季1イニング最多の6点を奪った。

 「(香月は)シュート、スライダーがあるので、とにかく詰まらないことを意識した」と松田。交流戦に入ってから打率が急降下し、5月31日のヤクルト戦(同)から巨人・長野をまねてホームベースから離れて立っている。通常はスパイク1足分ほどベースから離れるだが「バレバレでもいいから香月さんの時は相当下がりました」と勝ち越し打の場面では勝負をかけた。2ボール1ストライクからの4球目、真ん中に入ってきたシュートを逃さず仕留めた。

 4月下旬から5月上旬にかけての時期が絶好調ゾーンだった。その時の感触を思い出そうとしていたが、シーズンが進むにつれて蓄積されていた疲労を考えに入れてなかったことを反省し「バットを以前より内に入れて構える」ようにした。バットを体に巻きつけるようなイメージがズバリ当たり、1日のヤクルト戦で13試合ぶりの猛打賞を記録。この日もマルチ2安打を放ち、改良打法の効果を実感した。

 「同じような場面で(このところ)凡打ばかりしていましたから。責任を背負い込むのは当然ですよ」。内川の離脱で得点力が落ちた分は、クリーンアップをはじめチームでカバーしなければならないことは松田も十分に承知している。だからこそ、結果を出した時は全身で喜びを表し、チームを鼓舞する。1日は幻の本塁打で引き分けに終わったが、そんなことでくじけないのがいかにも松田らしい。

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