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中田 お目覚め弾!10号3ラン&5打点「吹っ切れた」

[ 2014年6月4日 05:30 ]

<日・広)>3回2死一、二塁、3ランを放った中田

交流戦 日本ハム10―2広島

(6月3日 札幌D)
 日本ハム・中田翔内野手(25)は3日、広島戦で同点で迎えた3回に19試合、80打席ぶりの一発となる10号3ランを放った。この一撃で吹っ切れた主砲は5、6回にも安打して今季最多の5打点。チームに貯金1をもたらした上に、苦しんだ自らを救うアーチ。4年連続2桁本塁打となる10号到達は開幕から54試合目で昨季より15試合遅れたが、リーグトップのオリックス・ペーニャとはまだ5本差。プロ7年目、初の本塁打王に向けてリスタートを切った。

 試合後、中田はしみじみと言った。

 「球場の雰囲気をがらっと変えるのはやっぱり一発」

 19試合、80打席ぶりの本塁打。長い長いトンネルをようやく抜けた。

 同点に追いついた直後の3回2死一、二塁だ。「初球から狙っていた」。篠田が投じた初球、外角のスライダーをバットの先端ですくい上げた。打球は左翼席中段に突き刺さり、4年連続2桁本塁打となる勝ち越しの10号3ラン。「本当に久々だった。(本塁打の)感覚というものを忘れていて一生懸命走りました」。打球がスタンドに入ったのを見届けると、拳を何度も突き上げて喜びを爆発させた。

 苦悩の日々が続いていた。5月7日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来、安打は出ても本塁打が出ない。角度のある打球が打てないことに悩み、ときには「むしゃくしゃする」とため息をついた。スラッガーとしての己のプライドが許さなかった。

 5月30日の全体練習では、45分間に及んで一心不乱の打ち込み。翌31日の阪神戦(札幌ドーム)の前にはトレードマークだった金髪から黒髪に戻した。「こんなんで気合が入るわけがない」とも話したが、わらにもすがる思いだった。そして、ようやくの一発。「ここ最近は当てにいく打撃になっていたが、いろんなことが吹っ切れた」と5回に2点二塁打、6回にも安打し、今季最多の1試合5打点を稼いだ。

 少年時代を広島で過ごし、当時の広島市民球場にも足しげく通った「カープ男子」。プロに入ってからも広島戦になると好相性が際立つ。昨季は4試合で3本塁打を放ち、・533の高打率。「まぐれと思うが、地元の球団であの真っ赤なユニホームを見ると気合が入る」と振り返った。

 昨季は8月に死球を受け左手を骨折。約1カ月間、戦列を離れ惜しくも初の本塁打王を逃した。チームも最下位に終わり「今でも凄く悔しいし、腹が立つ。俺がいたら、という試合が何試合かあった」。だからこそ、「チームを勝たせる4番打者になりたい」との思いは強い。39打点でリーグトップに躍り出た。それでも、中田は「本塁打は別物。もっともっと打ちたい」。この日、北海道音更町では全国最高となる気温37・8度を記録した。「春眠」はもう終わりだ。

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