5年目の立岡抜てき!原監督賞賛「できる人」二塁先発あるぞ

[ 2013年5月14日 08:30 ]

打撃練習を終え、原監督(右)と言葉を交わす立岡

 背番号58が晴れやかな顔でバットケースとバッグを愛車に積み込んだ。サプライズの大抜てき。プロ5年目の巨人・立岡が、原監督の抜き打ちテストをパスし、14日から1軍に昇格する。

 「いろいろ守れるのが自分の持ち味。それプラス足。似たタイプがいるので負けないようにしたい」。練習参加だけの予定だったジャイアンツ球場での1軍練習。フリー打撃で打撃ケージの後ろに陣取った原監督が「インコース!」「カーブと真っすぐ交互に」と打撃投手に要求した。立岡もコンパクトなスイングで鋭い打球を飛ばした。すると、練習後に不振の脇谷と入れ替わりで1軍昇格を決めた。「あしたからもチャンスがあるでしょう」と原監督。ロッテとのセ・パ首位対決となる交流戦開幕で、いきなり二塁での先発起用を示唆。立岡にとっては、プロ初スタメンだ。

 立岡は高校通算28本塁打。50メートル5秒9と足も速く、08年ドラフト2位でソフトバンクに入団した。走攻守そろった逸材で「秋山2世」と注目を浴びたが、1軍出場は10年8月15日日本ハム戦での代走のみ。昨年6月に巨人にトレード移籍した。移籍直後には2軍戦で左肘じん帯を断裂。その影響で右打ちから左打ちに転向したが、今季は2軍で打率・296と結果を残してきた。内野手登録だが外野もこなせ、指揮官は「できる人ですね」と期待を込めた。

 昨年は17勝7敗で交流戦初優勝し、3年ぶりの日本一につなげた。「鼓舞することもなく、平穏の中からスタートして暴れたい」と原監督。貯金12で突入する今季は、新戦力を加える余裕を持って、連覇に挑戦する。

 ◆立岡 宗一郎(たておか・そういちろう)1990年(平2)5月18日、熊本県出身の22歳。鎮西では1年春から外野でレギュラー。甲子園出場はなかったが、投手としても147キロをマークした。08年ドラフト2位でソフトバンク入り。12年6月にロメロ、福元との交換トレードで、久米とともに巨人に移籍。1メートル81、83キロ。右投げ左打ち。

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2013年5月14日のニュース